この頃、雨が降り続く中国各地では、雨上がりになると「大きなカタツムリ」がたくさん出現しており、ネット上でも話題になっている。
「その巨大カタツムリは寄生虫やウイルスを持っていて危険! 触ったり食べたりしないよう」専門家が警鐘を鳴らしている。
福建省、広東省、海南省、広西省、雲南省などでは、雨上がりになると、必ずといっていいほど、道路や茂み、団地内、公園内など各所でこの危険な「大きなカタツムリ」がたくさん出没する。
今月6日、広東省恵州市で二階に住む女性が「雨降りのとき、窓を閉め忘れていた。帰宅したら、2匹の大きなカタツムリが台所にいた。そのうちの1匹は自分のコップの中に這って入っていた」と動画を撮ってSNSに投稿している。
涼しく湿気の多い場所を好むこの「巨大カタツムリ」は、実は、ただのカタツムリではない。「アフリカマイマイ」と呼ばれる世界最大の陸産巻貝の一種で、「世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 」選定種になっている。
その身体に触れたり、這った跡に触れたりしただけでも、それの持つ寄生虫に寄生される危険があるのだ。寄生すると、場合によっては死に至ることもあるため、非常に危険。
日本では植物防疫法により「有害動物」に指定されており、日本を含む世界各国でも本種の生体の持ち込みは禁止されている。
ちなみに、カタツムリというと、「動きが鈍い」というイメージが定着しているが、アフリカマイマイの場合、その移動速度はかなり速く、一晩で50メートル以上も移動するという。
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