台湾の立法院(議会にあたる)では多数を占める野党が主導する「総統の権限を制限して議会の権限を強化する」内容の法案の審議が進められるなか、24日夜に立法院周辺などで大規模な抗議集会が開かれた。
主催団体によると、集会には10万人以上が参加した。
台湾で最も成功した大物実業家の一人である台湾の半導体大手、聯華電子(UMC)創業者の曹興誠(ロバート・ツァオ)氏はこの日の集会でスピーチを行い、中国共産党の陰謀を暴露した。
「なぜ今日、私たちはこうして立ち上がらなければならないのか?それは我々が自由を有することを恐れる中共が、その黒い手をすでに我が議会にまで忍び込ませているからだ」
「中共は我々の議会で権力拡張を企んでいる。このままでは台湾の立法院は香港の立法院と同じになり、我々の自由や権利は少しずつ奪われていくだろう」と曹氏は訴えた。
同氏はさらに台湾市民に対し、中共の浸透と脅威から台湾を守るために立ち上がることを呼びかけた。
審議は28日も行われる予定だ。
(2024年5月24日夜、台湾・台北の立法院周辺に集まる大勢の抗議市民)
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