6月7日、フィリピン沿岸警備隊は、中共(中国共産党)の海警局がフィリピン軍の病気の兵士を搬送する作業を妨害したとして、その行為を野蛮で非人道的であると糾弾した。
フィリピン沿岸警備隊報道官のタリラ准将は「フィリピン軍の病気の隊員を搬送しようとした際に、中共海警のゴムボートが故意に彼らの小型船に衝突した」と述べた。
タリラ准将によると、この事件は5月19日に起きたという。当時、セカンド・トーマス礁で座礁していたフィリピン軍艦の乗組員が病気になり、緊急医療が必要となった。
しかし、フィリピン海警が病気の隊員の搬送を試みている最中、中共側は海警船2隻、小型船2隻、ゴムボート2隻を派遣し、嫌がらせをし、干渉してきた。
タリラ准将は「近隣の中共海警船に対し、我々は人道的任務を遂行していることを繰り返し伝えたが、彼らは危険な行動を続け、病気の隊員の救助船への移乗を阻んだ」と述べた。
タリラ准将は、中共海警によるこの種の野蛮かつ非人道的な行動は社会的に許容されないと強く批判した。
また、この事件におけるフィリピン海軍の優れた協力とプロフェッショナリズムを称賛し、彼らの迅速な対応で、病気の隊員がその日の午後3時15分に安全に最寄りの病院に到着し、適切な治療を受けることができたことを伝えた。
さらに、5月19日には争われている南シナ海の海域で、中国とフィリピンの間に新たな衝突が発生している。
中共の船は、フィリピン軍が空から投下した4つの物資パックを奪取しようとし、その中の1つを確保した。中共はこれらの物資が、フィリピンの艦船が仁愛礁で座礁しているのを補強するための建材ではないかと疑っていた。
しかし、パッケージを開けてみると、中身は米やビスケットなどの食料品だけだったため、中共海警はそれらを海に投棄した。
スウェーデンの国防大臣パール・ヨンソン氏は6日、フィリピンを初訪問した際、南シナ海での中共の持続的な挑発行為に対する懸念を表明し、それが世界の安全に対する脅威であるとの見解を示した。
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