7月9日(現地時間)、中国民主党全国連合本部(海外)副主席の王永紅氏が、4人の訪問者と共にニューヨークの中国在米総領事館前で抗議を行った際、領事館の警備員に襲撃され、頭部を負傷する事件が発生した。中国民主党全国連合本部(海外)は声明を発表し、この事件を強く非難した。
王永紅氏は7月10日、本紙の取材に応じ、事件の詳細を語った。王永紅氏の一行5人は、ニューヨークのマンハッタンにある領事館前で中共(中国共産党)に対する抗議活動を行っていた。彼らは平和的にスローガンを叫んでいただけで、暴力や対抗行為は一切なかったという。しかし、領事館前の警備員が突然王氏に襲いかかり、彼を強く押し倒した。その際、王氏の頭部が地面に激しく打ちつけられ、意識を失った。
王氏は、抗議活動の最初は42番街の領事館前で行っていたが、その後12番街の門前に移動して抗議を続けていたところ、領事館の警備員が干渉してきたという。王氏がスローガンを叫び続けていると、身長が高く濃い髭を生やした警備員が突然襲いかかってきたとのことだ。
王氏はその場で意識を失い、救急車で病院に運ばれた。彼はマンハッタンの59番街と10番街の交差点にあるマウント・サイナイ・ウェスト病院に搬送され、意識を取り戻した後も「頭痛がひどく、頭が爆発しそうな感じだった」と述べた。
この事件について、王氏は「この襲撃は私個人に対するものではなく、共産党に反対する団体が海外で共産党からの脅威にさらされていることを示している」と語り、警察や検察に対して保安に対する法的責任の追及を求めた。
中国民主党全国連合本部(海外)の主席を務める寧先華氏は声明を発表し、領事館警備員の暴力行為を強く非難した。声明では「このような暴力行為は国際人権法に違反しているだけでなく、基本的な人道主義精神に対する公然たる挑戦である」と述べ、米国政府に対して事件の徹底調査と関連者の法的責任追及を求めた。
また、声明は国際社会に対して、中国政府による国内外の異見者への弾圧に対する関心を喚起し、民主と人権を求める中国人への支援を呼びかけた。さらに、海外の民主運動家たちが暴力と圧力に屈しない姿勢を強調した。
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