総務省が発表した2024年6月の全国消費者物価指数(CPI)は、2020年を基準として108.2となり、前年同月比で2.8%の上昇となった。前月比(季節調整値)では0.3%の上昇である。
生鮮食品を除く総合指数は107.8となり、前年同月比で2.6%上昇し、前月比(季節調整値)では0.4%の上昇である。また、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は106.6で、前年同月比で2.2%の上昇、前月比(季節調整値)では0.3%の上昇である。
総合指数の前年同月比の変動に寄与した項目としては、総合の前年同月比の上昇幅は5月から変わらず2.8%であったが、生鮮食品により総合の上昇幅が0.04ポイント縮小した。
生鮮食品を除く総合の前年同月比の上昇幅は0.1ポイント拡大し、5月の2.5%から6月の2.6%となった。電気代やガソリンなどの上昇幅が縮小したものの、都市ガス代などがプラスに転じたことでエネルギーにより総合の上昇幅が0.05ポイント拡大した。
また、生鮮食品を除く食料により総合の上昇幅が0.08ポイント縮小し、家庭用耐久財により総合の上昇幅が0.03ポイント拡大、宿泊料により総合の上昇幅が0.04ポイント拡大した。
物価上昇の背景には、エネルギー価格の変動や食料品価格の動きが影響している。今後もエネルギー価格や食料品価格の動向に注目が集まるであろう。
政府は引き続き物価動向を注視し、適切な対策を講じる必要がある。
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