世界遺産「楽山大仏(四川省)」で、増水した足元の川で泳ぐ中年男女の集団。その動画が中国SNSで物議を醸している。
関連動画をめぐり、「大仏が見えているなかで半裸になって泳ぐのはちょっと不謹慎なんじゃないか」
「なんて大胆な!」などと、驚きを隠せない人々が少なくない。
洪水で増水した川で
洪水に見舞われた四川省、同省雅安市では20日午前2時30分ごろ、山津波が発生し、30人以上が洪水に流された。21日午後4時時点で、10人の遺体が見つかり、依然として29人が行方不明となっている。
現地市民によると、みんなが寝ている夜中に突然増水した、水位は数メートルに及んだという。
「またしても、当局による予告なしのダム放流のせいではないか」と疑う声も多く寄せられている。
時はまさにそんな緊迫感を感じさせる21日、地元水泳団体の中年男女が、大仏のふもとの川のなかで夏をエンジョイしていたのだ。おじさんたちは、親指を立てて「いいね!」のポーズをして、「気持ちいい~」と四川省の方言で叫ぶ。
別のシーンでは浮き輪に捕まったおばちゃんたちが波が逆巻く洪水の中で、興奮して歓声をあげていた。
動画撮影者によると、「波は少なくとも4〜5メートルはある」という。
「楽山大仏」の所在地「楽山大仏風景区」の職員は、「景勝地の川で観光客が泳ぐことについては、禁じている」と回答。
「楽山大仏」を管轄する政府側の職員も「その川は水路であり、船が通過するため、そこで泳ぐことは極めて危険だ」と話している。
(「楽山大仏」の足元の川で泳ぐ現地市民。2024年7月21日)
(「楽山大仏」の足元の川で泳ぐ現地市民。2024年7月21日)
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