メネンデス米上院議員が辞任、収賄などで有罪評決受け

2024/07/24 更新: 2024/07/24

[ワシントン 23日 ロイター] – 収賄などの罪で有罪評決を受けた民主党の重鎮ボブ・メネンデス米上院議員(70)が23日、8月20日付で議員を辞職すると表明した。上院民主党ではシューマー院内総務やブッカー上院議員ら有力者がメネンデス議員に辞職を要求しており、これに屈する格好となった。

ニューヨーク・マンハッタン連邦地裁の陪審は今月16日、エジプト政府に便宜を図る見返りに多額の現金を受け取ったとして、収賄など16件の罪に問われたメネンデス議員に有罪の評決を下した。判事が10月29日に量刑を言い渡す。

ニュージャージー州選出のメネンデス議員は辞表に「私は最高裁への上訴も視野に、あらゆる手段で評決に異議を唱える意向だが、上院を重要な任務から逸脱させることになる長いプロセスに上院を巻き込みたくない」と記した。

今後はニュージャージー州のマーフィー知事がメネンデス議員の後任を指名する。同議員は2006年から上院議員で、上院外交委員長も務めていた。

メネンデス議員が辞任して後任の議員が就任するまでの間、上院の勢力は民主党が50議席、共和党が49議席となり、両党の差が縮小する。

マーフィー知事は声明で辞表を受け取ったことを認めたが、メネンデス議員の後任をいつ決定するかには言及しなかった。

Reuters
関連特集: アメリカ政治