26日、上海航空が外国人アスリート15人を待つために141人の中国人乗客を3時間以上も待たせたことが今、ネットで議論を呼んでいる。
海口(海南省)発、浦東(上海)着のMU8356便は本来であれば13時35分に離陸する予定だった。しかし、海口市で開催される「中豪バレーボール大会」に参加するオーストラリア代表選手15人はなかなか搭乗しない。上海航空は同じ便の141人の中国人乗客を空港で3時間以上待たせた。
SNSに投稿された映像のなかには、飛行機内で数人の中国人乗客が激昂して、「なぜ外国人乗客に特権を与えるのか」と乗務員に問い質している。
女性の客室乗務員は、「私はどうしてもあの15人を待たなければならないかどうかと聞きました。そうしたら待たなければならないという回答が返ってきました」と返答していた。
この「事件」はさっそくSNSで拡散されて、中国人ユーザーの怒りに火を付けることになった。
「知らなかった、飛行機って乗客を待つこともあるんだ」
「一般人は1分遅れただけで搭乗させてくれない」
怒涛の世論の怒りを受け、上海航空は27日、「(問題視された)フライトは台風など天候の原因で離陸が遅れた」と主張。
しかし、この航空会社側の公式説明に対し、ネット上では「同じ線路のフライトはみんな予定通り飛んでいた、天気のせいにしないでほしい」「苦情を言ったら『上海航空が飛ぶことを許可していない、人を待っている』という説明があった」などと反発の声が殺到。
「外国人に媚びるために待ったのか。中国人にはこんな扱いは受けないかもしれないだろう」
ネット上には「中国人としての自尊心を傷つけられた」と感じて落ち込む中国人ユーザーも少なくない。
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