独学で学んだ鍼灸治療を行って相手を死なせたとして、中国の女性が罪に問われた。
事件が起きたのは昨年6月、中国江蘇省揚州市に住む李さん(男性)は基礎疾患により体調を崩したため、同じ村の「鍼灸と理学療法が得意」といわれる王さん(女性)に500元(約1万円)を支払い、鍼灸治療を施してももらうことにした。
しかし、この王さんの「鍼灸術」は、「インターネット上の動画を見て独学したもの」だ。王さんはかつて独学で習得した鍼灸術を自身や夫に対して、「実験的に」施していたこともあるという。
鍼灸無資格者の王さんの施術を受け、李さんは最後の施術で、顔色が黒くなり、両足に力が入らずに倒れ、その後病院で死亡した。
法医学的検査の結果、李さんの死因は「急性心不全」、鍼灸治療が心臓発作を誘発したとされた。
この案件の裁判は最近、揚州市で開かれ、 王さんはすでに損害賠償を済ませていたが、それでも「非法行医罪 (無資格者が違法に医療行為を行った罪)」により懲役1年半の判決を言い渡された。
事件の関連ニュースがSNSで拡散され、「やるほうも、やられるほうも、大胆不敵だな」、「無資格鍼灸はそんなに危険だったのか」と驚きを隠せない人も少なくない。
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