GM、リストラと生産能力削減を検討か 中国業績悪化受け

2024/08/14 更新: 2024/08/14

中国市場での競争が激化する中、外資系自動車メーカーはさまざまな課題に直面している。今年上半期、アメリカのゼネラルモーターズ(GM)は中国で2億1千万ドル(約308億4千万円)の損失を計上し、注目を集めた。最近、GMは中国事業の見直しを進めており、リストラや生産能力の削減などを検討していると言われている。

ブルームバーグの報道によれば、GMは中国市場に関連する部門、特に研究開発部門でリストラを行っているという。今後数週間で、GMとその合弁パートナーである上汽集団は、販売戦略の一環として、中国での生産能力削減について協議する予定である。

この見直しは、GMの戦略における大きな転換を意味している。中国は世界最大の自動車市場であり、GMをはじめとする多くの外国ブランドは、中国の多くの競争相手と熾烈な戦いを繰り広げている。現在、中国市場では大規模な生産過剰が問題となっている。

ブルームバーグの情報筋によれば、GMの再編計画には、電気自動車(EV)の生産への転換や高級車モデルへの注力などが含まれている。また、工場の生産能力の縮小やさらなるリストラも検討されている。GMとその中国合弁企業は、合わせて5万8千人以上の従業員を雇用している。

今年第2四半期、GMの中国事業は1億400万ドルの損失を計上し、第1四半期の損失額は1億600万ドルだった。これにより、上半期の累計損失は2億1千万ドルに達した。GMは第1四半期に中国での生産量を削減することで収益性の回復を図ろうとしていたが、期待された成果は得られなかった。

第2四半期において、GMとその合弁パートナーは中国で37万3千台の車両を納車したが、前年同期比で29%の大幅な減少となった。

GMのすべてのブランドにおいて納車台数は大きく減少した。ビュイックは約8万1千台(前年同期は13万6千台)、シボレーは約1万台(前年同期は4万8千台)、キャデラックは約2万9千台(前年同期は5万5千台)と、いずれも大幅に減少している。

GMは最近の書類で、中国の自動車メーカーが市場シェアを利益よりも重視しているため、GMが売上を維持することが困難であると述べている。これに対し、GMは地元のパートナーと協力し、中国事業の調整を進めている。

中国乗用車市場情報連合会(CPCA)が7月8日に発表したデータによれば、中国市場における外資系自動車メーカーのシェアは急速に縮小しており、今年上半期には43%にまで低下した。これは、昨年同期の50.5%から大幅に減少している。

 

張婷
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