国内が経済苦境であるにもかかわらず、相変わらずアフリカなどには大盤振る舞いをする、中国共産党(中共)の「気前がよい病」が中国のネット上から封殺に遭った。
中国共産党の党首習近平は5日、中国とアフリカ諸国が参加する「中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)」の首脳会議で演説し、「アフリカへの3600億元(約7兆1500億円)の資金拠出」を表明した。
このほか、「少なくとも100万人の雇用創出や30件のインフラプロジェクトの実施」を約束し、「中国・アフリカ間のネットワークの構築の用意もある」とした。
このニュースを聞いた華人は、「中国国内がこれだけ不景気なのに、アフリカに大金をばら撒いてる場合か!」と怒りの声を上げている。
中国SNSウィーチャット(微信)上でどんなキーワードが話題になっているかを調べられる「微信指数」によれば、「気前がよい病」の指数は4100%も急上昇しているのだ。
実際、中国共産党による「多額のアフリカ援助」はいまに始まったことではない。昔から続いてきている「持病」のようなものだ。
そのため、華人圏では中共当局のそのような「持病」を皮肉る定番ワードの1つに「気前がよい病(中国語:慷慨病)」というのがある。
しかし、最近、この「気前がよい病」のワードが中国SNSで検索禁止になり、アフリカ援助の関連話題ではコメントを制限され、中国のネット上で「気前がよい病」が封殺に遭った。
唯一「生き残っている」のは中共の官製メディア文章だけで、中国の検索エンジン「百度」や「搜狗(Sogou)」のオンライン百科事典「百度百科」に至っては、「気前がよい病」という言葉自体を削除されている。
こうして、中共当局はまたしても中国内の不満の声を抑え込んだ。
しかし、反対の声を消したからといって、国民の怒りが消えたわけではない。それどころか、抑え込もうとすればするほど、どんどん増大し、中国社会は今や「爆発寸前の火薬庫だ」と多くの専門家が指摘する。
時事評論家の李林一氏は、「今の中国社会は、すでに火薬庫のような状態になっている。今後このような状態が続けば、遅かれ早かれ中国では何か大きな事件が起こるだろう」と評した。
中国社会が、すでに「爆発寸前の火薬庫」であることは、近年起きている社会報復事件や高官殺害事件が頻度を上げて起きていることからも伺われる。
これらの事件に対して、中共当局は「情報封鎖」するばかりで、何ら有効な施策もとらない。
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