日本はアメリカ軍の支援を受け、改装した軽空母「かが」にてF-35B戦闘機の発着テストを実施している。これは、中国共産党による海上での圧力に対抗し、地域の安全保障を強化するための措置である。
日本はヘリコプター搭載型護衛艦「かが」を改造し、F-35Bステルス戦闘機を搭載可能な軽空母へと変えた。今回の改装は日本の防御力を強化する計画の一環であり、中国共産党の軍事的存在の拡大に対抗することを目的としている。
日本海上自衛隊は9月10日に発表し、改装後の軽空母「かが」(JS Kaga、DDH-184)が今年秋にアメリカに赴き、F-35B艦載機の発着艦テストを行う予定であるとした。
10月5日から11月18日にかけて、「かが」はアメリカ海兵隊および海軍の支援を受け、カリフォルニア州サンディエゴの海岸付近でF-35Bの実際の操作テストを行う予定である。テストには、短距離の離陸と垂直着陸を含み、空母の格納庫に機体を納める手順操作も行われる。
F-35Bは、下向きに噴き出すジェットノズルを使用して揚力を生み出し、短距離離陸と垂直着陸を実現する。2021年には、海上自衛隊が別の軽空母「いずも」(JS Izumo、DDH-183)上で2機の米軍F-35Bの発着艦を確認し、アップグレードされた甲板の耐熱性能を確認した。
「かが」が全通飛行甲板を備えたアメリカの揚陸艦に類似
「かが」はヘリコプター護衛艦からF-35B戦闘機の発着艦が可能な軽空母へと改装された。「かが」および「いずも」がジェット戦闘機の成功した発着艦の全面認証を取得すれば、日本は第二次世界大戦以来、最強の海軍能力を得ることとなる。
「かが」は、アメリカ海軍の全通飛行甲板を持つ強襲揚陸艦(海兵隊の輸送と上陸支援)に似ている。アメリカは以前、このタイプの艦を「ライトニング空母(10~20機のF35Bを搭載できる)」として運用しようとしていた。軽量なこの艦は、F-35Bを搭載するために設計された飛行甲板を持っている。何よりも原子力空母より小回りが利くという。
この概念の最新の例が、アメリカ海軍の強襲揚陸艦「バターン」である。この艦は紅海でのフーシ武装勢力との戦闘を終え、メンテナンス段階に入り、F-35戦闘機を搭載するための改装が行われている。
アメリカ海軍は、強襲揚陸艦という形でさらなる航空母艦を増強できる。これらの艦船は海兵隊の揚陸作戦を支援するために設計されており、一個中隊のF-35Bを搭載可能である。これにより、第二次世界大戦中に使用されたカサブランカ級軽空母と似た役割を果たすことができる。
「かが」は2024年にインド太平洋地域への展開を開始する予定であり、これが改装後初の展開となる。改装された「かが」は、第5世代の多用途ステルス戦闘機を運用する能力を持つ。
F-35Bを搭載した軽空母、日本の中共に対する抑止力
日本とアメリカは、東シナ海および南シナ海における中共の敵対行動を抑制するため、軍事協力をさらに強化している。日本にとって、特に中共の攻撃的な動向が続く中、改装された軽空母がF-35B戦闘機を運用できることは、ステルス性能により発見されずに、レーダーで先に敵を補足し、相手より足の長い各種ミサイルで先に攻撃が可能であり、中共に対する重要な抑止力となる可能性が高い。
日本は2021年10月に自衛隊の大規模な改革を開始し、第二次世界大戦以来初めて陸海空の連携部隊を編成し、新型護衛艦を導入した。また、2隻のいずも型ヘリコプター護衛艦を軽空母に改装する計画も進行中である。
日本の海上自衛隊は、2027年までに2隻の護衛艦を真の「空母」として完成させる予定である。
日本の軽空母は、中共にとって新たな対抗勢力であり、F-35B戦闘機の能力が日本海軍の力をさらに強化している。また、日本とアメリカをはじめとする国々が軍事協力を強化することは、中共にとって大きな脅威である。
2022年12月、当時のアメリカ第七艦隊司令官カール・トーマス海軍中将は、アメリカの軽空母「ライトニング空母」が、中共の現役空母よりも遥かに優れた能力を持っていると述べた。
F-35B戦闘機は、F-35統合攻撃戦闘機の短距離離陸および垂直着陸型であり、第5世代の戦闘機である。F-35Bは短距離垂直離着陸(STOVL)ジェット機として機能するだけでなく、その先進的なセンサーアレイにより、広範囲の友軍に情報を伝達できる。
トーマス氏は、「殲-15(J-15)とF-35Bでは比較にならない」と述べている。殲-15は中共の主力艦載機である。
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