トランプ氏がフロリダ暗殺未遂を語る ハリス氏は?

2024/09/21 更新: 2024/10/31

米大統領選投票日まで残り48日となり、有権者は高物価問題(インフレ)に強い関心を寄せている。民主党の大統領候補ハリス氏は、特定のグループの権利問題を強調する一方、共和党の大統領候補トランプ氏は二度目の暗殺未遂事件を受けて、その詳細について初めて、公に語った。

アメリカの前大統領であり共和党の大統領候補であるトランプ氏は、「シークレットサービスのパフォーマンスは非常に素晴らしかった」と述べた。

フロリダ州での二度目の暗殺未遂の後、トランプ氏は9月17日にミシガン州フリントで行われた有権者との質疑応答集会で、初めていくつかの詳細を公にした。

彼は、容疑者を発見したシークレットサービスの職員は男性であり、重要な手がかりを提供して、容疑者を特定したのは女性であると指摘した。

トランプ氏は、「女性は男性よりも賢い」と述べた。

彼は、この女性が、容疑者の異常な行動に気づき、その後を追いかけて、車のナンバープレートを撮影し、その写真を保安官事務所に送ったと説明した。トランプ氏は、これは奇跡的なことであり、そうする人は少ないと考えている。

しかし、トランプ氏の支持者たちはこの件に懸念を示し、このような低レベルの暗殺が危険な模範効果を生む可能性があると考えている。

オレゴン州の住民ジャック・ワッデル氏は、「大統領に対するこのような低レベルの暗殺の試みは、真の脅威行動を刺激するだろう」と述べた。

司法長官メリック・ガーランド氏は17日に、フロリダ州での暗殺未遂事件を、徹底的に調査するために司法省の全リソースを動員することにしたという。

同日、フロリダ州のロン・デサンティス知事は行政命令に署名し、フロリダ州のアシュリー・ムーディ司法長官の監督の下、全州の検察官にこの暗殺事件の調査を行い、真実を公表するよう求めた。

大統領候補者の身の安全について、カマラ・ハリス副大統領はペンシルベニア州フィラデルフィアで、全米アフリカ系記者協会の三人の記者による共同インタビューを受け、シークレットサービスによる保護に対して、安心感を持っていると語った。

その後、彼女は身の安全の問題を特定のグループの安全感と結びつけた。

アメリカの副大統領であり、民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス氏は、「LGBTQコミュニティのメンバーは、現在不安を感じており、移民または移民の背景を持つ人々も同様に、不安を抱えている」と述べた。

不法移民の権利、LGBTQの利益、そして中絶問題は、民主党陣営が特に注目しているテーマだ。

ミシガン州バトルクリークの住民ジョセフ・ガハルド氏は、「インフレの影響で家庭が困難な状況に直面している。経済に関する政策についてもっと知りたい」と語った。

トランプ氏は、ホワイトハウスに戻った初日にシェールオイルの採掘を再開し、物価を下げると述べた。

トランプ氏は、「物価問題を解決するためには、エネルギーから始めることが重要だ。面倒だと思わずに、これがエネルギー問題を解決する鍵だ」と述べた。

アメリカの製造業の復興についての質問に対し、トランプ氏は北京の不公平な貿易行為を批判した。

トランプ氏は、「中国は私たちにとって最悪の相手だが、私たちは関税を通じて中国に対抗している。したがって、相互貿易を推進する必要がある」と語った。

選挙投票日まで48日を残し、ホワイトハウスに続いて、連邦下院の民主党は18日に政治的暴力に対する明確な反対の姿勢を示した。

米下院民主党のピート・アギラール議長は、「政治的暴力には立場を与えるべきではない」と強調した。

専門家は、危険な事件の再発を防ぐためにシークレットサービスの人員を増やす必要があると指摘している。

元シークレットサービス職員のアンソニー・カンジェロージ氏は、「執法機関の強化策、例えばパトカーの増加や明確で十分なエージェントの配置は、犯罪者や潜在的な犯罪者、暗殺者がターゲットに近づくことを効果的に防ぐことができる」と述べた。

ペンシルベニア州とフロリダ州で発生した2件の暗殺未遂事件では、暗殺者はトランプ氏から500ヤード(約457メートル)以内の距離にいたという。

 

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