ニューヨークのエリック・アダムス市長が汚職事件の捜査の結果、連邦法違反で起訴されたとアメリカのメディアが報じた。1665年の市政設立以来、在任中に起訴される初の市長となったこの事件は、市長選挙中の不正な資金提供と寄付を巡る広範な調査の一環である。これにより、ニューヨーク市政の混乱はさらに深まった。
起訴状はまだ封印されており、その具体的な内容は明らかにされていない。メディアの報道によれば、アダムス氏が2021年の市長選挙中に不正な寄付を受け取ったことに関連している可能性があり、トルコ政府が彼の選挙チームに対して違法に資金を提供したとされている。
連邦検事のダミアン・ウィリアムズ氏は現地時間の9月26日にこの歴史的な起訴状を発表する予定。
今回の起訴が9月4日のニューヨーク市政府の複数高官に対する大規模な捜査と関連しているかどうかは不明だ。
今月初めに行われた捜査は市政府を数週間にわたり混乱に陥れ、報道によると、その調査の焦点は市長の側近に対する腐敗の指摘にある。
情報筋によれば、アダムス氏は来週の初めに当局に自首する予定である。
アダムス氏は声明で、「私は常に知っていた。ニューヨークのために立場を貫くと、私は標的になると。そして、実際に標的になった」
「私は無実だ。もし起訴されることがあれば、全力で戦う」と述べている。
腐敗に関するスキャンダルは、1932年のジミー・ウォーカーと1950年のウィリアム・オドワイヤーの2人のニューヨーク市長の辞任をもたらしたが、起訴されることはなかった。これにより、アダムス氏は1665年にニューヨーク市政府が設立されて以来、初めて起訴された現職の市長となった。
今週初め、各メディアは、検事が7月に市庁舎、アダムス氏、また同氏の選挙チームに対して召喚状を発行し、アダムス氏とイスラエル、中国、カタール、韓国、ウズベキスタンの5か国との通信記録の提供を求めたと報じた。
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