最近、カナダでの外国勢力からの干渉活動を調査する委員会が公開した情報文書によると、中国共産党（中共）はTikTokを通じて影響力を強化し、カナダに浸透する可能性があるとされている。以下はその報告内容。

文書では、「TikTokは、中共初の西洋向けソーシャルメディアアプリであり、中共はこれを利用して、カナダを含む海外での影響力を強化する可能性がある」と指摘している。

カナダの前保守党リーダー、エリン・オトゥール氏は、「私はWeChat、TikTok、そして中共に監視されている他のデバイスについて、懸念を抱いている」と述べた。

カナダ安全情報局は、TikTokが大量の敏感な個人情報を含むユーザーデータを取得できることを強調している。内部文書によれば、彼らは中国のサーバーを通じて海外データにアクセスできるとのことだ。

エリン・オトゥール氏は、「私たちはソーシャルメディアの使用に関する公衆教育を強化し、人々に潜在する誤情報を理解してもらう必要がある。これらの情報は分裂と不確実性を広めていく。私たちは、真実を明らかにするために、全力を尽くさなければならない」と述べている。

TikTokは毎月10億人以上のアクティブユーザーを抱えており、その中の約800万人がカナダにいる。

中共はTikTokを利用して、世論を掌握し、情報戦を展開しており、外部からの注目を集めている。

カナダの調査記者サム・クーパー氏は、「もしあなたがWeChatやTikTokからしか情報を得ていないのなら、北米の若者や台湾の読者であっても、中共の虚偽情報の影響を受けることになる」

現在、アメリカ、イギリス、オーストラリアはそれぞれの分野で、TikTokに対する禁止措置を実施している。2023年2月28日から、カナダでは、政府が発行したモバイルデバイスでのTikTokの使用が禁止されている。