今月1日から始まった中国の「10・1」大型連休もおわり、連休明けに仕事復帰したら、「工場がもぬけの殻」だったという事態が各地で相次いでいる。
「もぬけの殻」となった工場は「製造業の中心」と呼ばれていた広東省東莞市や浙江省杭州市などに散在しており、職員が連休で休んでいるスキに工場内の価値あるモノの移転を行い、経営者は「夜逃げ」している。
労働者たちは補償金を貰えないどころか、これまでに滞納されていた給料までもが水の泡になり、泣き寝入りするしかない。
110番通報して警察に助けを求めるも、各地で同様の事態があまりに多いため、警察側は「見慣れたもの」と本腰を入れることもなく、「事件」解決の希望は薄い。
関連トピックスは多くSNSに投稿されており、そこには不要品しか残されていないだだっ広い空間(工場)、そして泣いたらいいのか、それとも怒ったらいいのかもわからない途方に暮れる労働者の姿があった。「なんて世の中になってしまったことか」と嘆く声はネット上で広がっている。
(経営者の夜逃げによりもぬけの殻となった工場①)
(経営者の夜逃げによりもぬけの殻となった工場② 先月末に山東省で「職員の給料を支払わないまま夜逃げした」経営者が労働者によって上半身裸にされ、「市中引き回し」されるシーンなど)
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