世界最大の教会と称されるバチカンのサン・ピエトロ寺院は、約1年にわたるドームの修復を経て、一般公開が再開される。
サン・ピエトロ寺院のドームは10階建ての高さを誇り、修復と保護の作業は今年2月に始まり、費用は77万ドルに上った。これは250年ぶりの全面的な修復であり、主にほこりや汚れで覆われた構造の清掃が行われた。
ドームはバロック時代のイタリアの建築家、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ氏によって設計されている。
修復作業を担当したジュゼッペ・マンテラ氏
「これらの彫刻はベルニーニによって鋳造され、地面に戻された後、火と木炭を用いてこの素晴らしい金メッキ技術が施され、今でも輝きを放っている」
このドームはサン・ピエトロ寺院の主祭壇の中心に位置しており、その歴史は1620年代から1630年代にさかのぼる。これは世界最大の青銅製アートの一つであり、史上最も複雑な多材料アートの一つとも考えられている。使用されている材料には大理石、青銅、木材、金、鉄が含まれている。
修復されたサン・ピエトロ寺院は10月27日に正式に一般公開され、教皇フランシスコによるミサの一部として行われる予定だ。その際、数千万人の観光客がローマを訪れることが予想されている。
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