中国の若者たちの間で「躺平(寝そべり)」、「擺爛(努力しても無駄なので諦める)」、「四不(4つのしない、恋愛しない、結婚しない、家を買わない、子供を産まない)」といった風潮が流行している。なぜか?
都会で仕事をしている中国の若者は、激しい競争環境の中に置かれ、仕事時間は長いのに給料は少ない。お金がない彼らは、消費せず、友人と遊ばず、社会活動もしない。
現代の若者の目には、結婚や子づくりは幸福感をもたらすものではなく、むしろ人生の重荷を背負うものと映るらしい。
「運命は決して自分の手には負えない」とあきらめ、自分の惨めな人生を鎌に刈られる「ニラ」に例える人も少なくない。
そうして将来への希望が全く見えない若者たちは就職、住宅購入や結婚など抑圧から逃れるための新しい生き方として「ただ寝そべり」、自分の一生をただ楽しむことにしている。
最近では、都会生活に疲れて都会より生活コストの安い田舎で「引退生活」をすることを選ぶ若者が、増えている。それが話題になっているのだ。
若いのになぜ「引退」って? それは、「失業中の身」である自身を、若者たちは「引退者」と呼んでいることに由来する。
生活コストは上海の四分の一といわれている雲南省、貴州省、四川省などがその「引退生活」をするのに適しているとされており、特に貴州省が人気の場所の一つだそうだ。
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