社会問題 悪意に満ちた日々「また不正?」 

【動画あり】中国のマラソン大会でゴールインを阻まれる 「納得いかない」大会側の主張

2024/10/16 更新: 2024/10/16

13日に中国陝西省咸陽市の旬邑県で開催されたハーフマラソン大会のゴール前で信じられない「ハプニング」が発生した。

なんと、一番を走っていたケニア選手がゴールライン手前でラストスパートをかけていたところ、突如現れた「邪魔者」によってゴールインを阻まれたのだ。

その邪魔者というのは、赤い服の男で、その時の画像や映像をみてもわかるように、その「阻止」ぶりはあまりに露骨だった。

この事態をうけ、大会側は「男は別の種目のマラソンの参加者であり、優勝する選手と一緒に写真を撮るためにしたことであり、レース結果にも影響はなかった」と主張。

 

(当時の様子)

「ゴール後に写真を撮るのではダメなのか?」

「なにか? ゴールイン前でいったん止めて写真撮ってからゴールさせるというのか?」

「よくもまあ、そんな安っぽい言い訳が言えるものだ」と世論はその主張に反論する声が高い。

中国のマラソン業界では近年、近道や自転車を使用した不正行為、選手への妨害などがたびたび報道されて問題になっている。

15日に大連で開催された「第33回大連マラソン」でも、試合開始から2時間余り過ぎたころ、トラックが突然コースに侵入して、中国人ランナーの尹順金選手の行く手を阻んだ。その行為について、「絶対わざとだ、その選手に良い成績を取らせたくないんだ」といった推測が広がっている。

4月19日に北京で行われた「北京ハーフマラソン」でも、「譲られた優勝」として「八百長疑惑」で騒がれていた同大会の優勝者を含む4人の成績抹消の処分が下されている。

2018年に蘇州で行われた「蘇州マラソン」でも終盤でコースに突然入ってきたボランティアが中国人ランナーの何引麗選手に中国国旗をかけた。そのせいで、何選手は5秒差で優勝を逃し、アフリカ人ランナーが優勝する結果となった。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
関連特集: 社会問題