13日に中国陝西省咸陽市の旬邑県で開催されたハーフマラソン大会のゴール前で信じられない「ハプニング」が発生した。
なんと、一番を走っていたケニア選手がゴールライン手前でラストスパートをかけていたところ、突如現れた「邪魔者」によってゴールインを阻まれたのだ。
その邪魔者というのは黒い服の男で、その時の画像や映像をみてもわかるように、その「阻止」ぶりはあまりに露骨だった。
この事態をうけ、大会側は「男は別の種目のマラソンの参加者であり、優勝する選手と一緒に写真を撮るためにしたことであり、レース結果にも影響はなかった」と主張。
(当時の様子)
「ゴール後に写真を撮るのではダメなのか?」
「なにか? ゴールイン前でいったん止めて写真撮ってからゴールさせるというのか?」
「よくもまあ、そんな安っぽい言い訳が言えるものだ」と世論はその主張に反論する声が高い。
中国のマラソン業界では近年、近道や自転車を使用した不正行為、選手への妨害などがたびたび報道されて問題になっている。
15日に大連で開催された「第33回大連マラソン」でも、試合開始から2時間余り過ぎたころ、トラックが突然コースに侵入して、中国人ランナーの尹順金選手の行く手を阻んだ。その行為について、「絶対わざとだ、その選手に良い成績を取らせたくないんだ」といった推測が広がっている。
4月19日に北京で行われた「北京ハーフマラソン」でも、「譲られた優勝」として「八百長疑惑」で騒がれていた同大会の優勝者を含む4人の成績抹消の処分が下されている。
2018年に蘇州で行われた「蘇州マラソン」でも終盤でコースに突然入ってきたボランティアが中国人ランナーの何引麗選手に中国国旗をかけた。そのせいで、何選手は5秒差で優勝を逃し、アフリカ人ランナーが優勝する結果となった。
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