「中国の景勝地のサルたちの凶暴さはエスカレートするいっぽうだ」
「しかし、サルがいなくなったら逆につまんない」
賛否両論の声があるなか、またしても同国の著名な景勝地「峨眉山(四川省)」でサル事件発生。
道教や仏教の聖地でもある「峨眉山」のサルたちは「凶暴」であることは有名な話で、今月13日に起きたという「サル被害に遭って泣きじゃくる女性」の動画が「ちょっと楽しい」として話題になっている。
動画のなかには、階段のようなところに座り込み、背中に背負ったままのリョックサックを掴まれて、中身をチェックされる実に不運な女性な姿があった。襲撃者の「ブスなサル(被害を受けた女性の言葉を借りて)」は女性のリョックサックの中身を出しては捨て、見つけた食べ物を頬張るのだった。
いっぽうの女性は、自分の食べ物を強奪して食べながらも、それでもカバンあさりを止めないサルに向かって「可愛くない~」「しっしっし、あっち行け、あっち行け」「うっとうしいよ」「(サルは)ブスだ」「あんまりじゃないか」「ああ、私のモノを食べるな」と泣きながら延々と苦情を言っていた。
そばにいた男性は「大丈夫、大丈夫、(サルは)あなたを傷つけはしないよ」となだめている。
関連動画には、「峨眉山のサルはいつもそういうことをするんだ」、「自分も襲われたことがある」と自身が襲われた経歴を語るユーザーも少なくない。
なかには、「峨眉山に行くならサル被害くらい覚悟しないと」といった諦めの声も。
なお、「峨眉山」のサルのほとんどは、国の保護動物であるため、多少の被害を受けても、人間のほうは泣き寝入りするしかない。
「峨眉山」では以前、エサやりの女性がサルの集団に囲まれて、襲ってくるボスサルともみ合っているうちに足を滑らせて崖から転落する事故が起きている。女性は死亡し、ボスサルは、警察によって殺された。
「峨眉山」で7月にも、食べ物を狙うサルに突き飛ばされた男の子が高所から転落する事故が起きている。
(食べ物を狙うサルに突き飛ばされた男の子が高所から転落、「峨眉山」2024年7月21日)
時には、良いサルもいるそうだ。昨年1月、観光客から牛乳パックをもらったサルは「ニコっ」と笑って白い歯を見せて、感謝の意を伝えていた。それを見た観光客もとても幸せそうに笑うのだった。
相次ぐ「サル被害」
「峨眉山」に限らず、中国の景勝地で「サルに襲われた」「サルにモノをとられた」といった事件が後を絶たない。
6月にも「峨眉山」と共に「四川二大絶景」と称される瓦屋山景区で、十数匹のサルの大群が突然、1人で歩いていた女性観光客を襲う事件が起きている。襲撃は3分間以上続き、その時現場には係員がおらず、後からやってきた他の観光客の助けがあってようやくサルたちを追い払うことができたが、女性は負傷した。
2015年、一家3人が貴州省にある「黔霊山公園」に遊びに行った時、母親が赤ちゃんのおむつを替えている最中に、茂みから突然サルが飛び出してきて、赤ちゃんの睾丸を食いちぎる事件が起きた。
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