石破茂首相は、15日から始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する予定。日中、日米、日米韓の首脳会談を相次いで行う見通しだ。トランプ次期大統領との面会も模索しているという。複数の報道機関が報じた。
石破茂首相は14~21日の日程で南米を訪問。ペルーの首都リマでアジア太平洋経済協力会議(APEC)、ブラジルのリオデジャネイロで20カ国・地域(G20)の首脳会議に出席する。
石破氏は11日の記者会見で、「グローバルサウス、アジア太平洋諸国との連携を一層強化する機会といたしたい」と意気込みを語った。
日中・日米首脳会談の首脳会談が行われるほか、バイデン米大統領と韓国の尹錫悦大統領との日米韓首脳会談をそれぞれ行う方向だ。トランプ次期大統領との面会も模索しているという。
石破氏が習近平やバイデン氏らと会談するのは、就任後初めてとなる。
中共軍機が8月に日本領空を初めて侵犯したことや中共海軍空母が9月に日本の接続水域を初航行したなどの中共軍の軍事活動や、6月と9月の中国国内での日本人を狙った事件に関する情報が中共側から提供されていない問題、日系企業の駐在員の保護など、日中間では課題が山積している。
石破氏は、トランプ氏と電話会談を5分間行っており、他国と比べ会談時間が短いとして物議をかもしていた。石破氏は会談後、トランプ氏について「フレンドリー」と語った。
自民党の小野寺五典政調会長は10日のフジテレビ番組で、電話会談の短さについて、首相の気遣いによるものだったと明らかにし、「トランプ氏はもっと話したかったようだ」と述べている。今後、トランプ氏といかに向き合っていくのかが課題となる。
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