【動画あり】中国女性が中国製生理用ナプキンをボイコット 買い占めで日本も品薄に?

2024/11/27 更新: 2024/11/27

最近、中国の多くの大手メーカーの生理用ナプキンの「品質」問題が話題になっている。中国内では国産ナプキンに対する「ボイコット」の動きが出ており、そして日本など国外産ナプキンに対する「買い占め」が起きている。

日本製生理用ナプキンの買い占めと中国への転売ビジネスがすでに始まっており、一部の日本の薬局では購入制限などの対策に乗り出している。

「ナプキンを大量購入する目的」で香港や日本へ来る中国人も続出しており、日本のナプキンが「品薄」になる事態も心配される。「在庫切れ」の事態になる前にストックをしておいたほうが良いかもしれない。

 

筆者もさっそくストックすることに(李凌/大紀元)

 

中国産「劣悪ナプキン」

最近、中国国営テレビは市場に出回る中国製ナプキンに対する抜き打ち検査を行い、衝撃的な結果が出たことが報じられている。

検査では、大手5企業のナプキンのなかから「細菌」「虫」「発がん性化学物質」「基準値を超えた蛍光染料(蛍光増白剤)」などが検出されたという。

そのような「劣悪ナプキン」を使用すれば、さまざまな婦人病や炎症を引き起こす可能性がある。

 

(中国産ナプキンの実態)

 

中国のSNSには「大手ブランドだから信頼してきたのに」「旦那を疑った、下着も疑った、まさかナプキンが問題だったなんて」と女性の叫びが響き渡っており、大手ブランドに対する信用崩壊から、自ら「実験」に乗り出す女性も続出している。

多くの女性が、中国製の新品の生理用ナプキンを開封して、懐中電灯や特殊なライトでその中身を照らして確認している。結果、使用済みと思われる謎の素材があった、といった類の動画がSNSに多く投稿されているのだ。

 

「新品」の中国製のナプキンにライト当ててチェックする様子(動画よりスクリーンショット)

 

そのほか、「外国産ナプキンを爆買いする女性で混雑する店」「日本の店で爆買いする様子」の動画なども多く投稿されている。

さらにはインフルエンサーによる「劣悪ナプキン」の製造工場へ乗り込んだ調査動画も出回っており、そこには劣悪な環境のなかに積み上げられた、いかにも汚そうな原材料の山のなかから、ゴキブリの足やタバコが出てきている。

 

中国人インフルエンサーによる「劣悪ナプキン」製造工場への調査動画。原材料の山のなかから、ゴキブリの足やタバコが出てきた(動画よりスクリーンショット)

 

コスト削減を図る一部の悪徳業者による「フラッフパルプ(紙おむつ等吸収体製品の主要材料の一つ)の再利用」の問題も指摘されている。

中国の女性の怒りはとどまるところを知らず、「ナプキン爆買い」「悪質ナプキン(黑心衛生巾)」といったタグの関連トピックスは中国SNSでトレンド入りしている。

複数の中国メディアによると、「実際のサイズはパッケージに表示されているサイズより一回り小さい」「新品なのにライト当てたら漂白された使用済みのものだった」など、最近では中国産生理用ナプキンの品質に関する市民の苦情が殺到している。

そして「実際のサイズはパッケージに表示されているサイズより一回り小さい」と指摘されたナプキンメーカーの「ABC」のカスタマーセンターの職員は「イヤなら買わなければいいのでは」と言い返し、その極めて不責任な態度は、消費者の怒りに油を注ぐことになった。

 

外国産ナプキンを爆買いする女性で混雑する店の様子(動画よりスクリーンショット)

 

中国のナプキン問題はいまに始まったことではない。2021年には、生理用品ブランド「七度空間」のナプキンの中から針が出てきたことで一時話題になった。同じメーカーで同じことが今年の3月にも起きている。

また「ウィスパー(护舒宝)」のナプキンのなかからは「ウジ虫」が出てきたニュースも報じられている。

 

「七度空間」のナプキンのなかから出てきた「針」(中国のネットより)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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