「夫が入院していて、急いで入院費を支払わないといけない!」
「自分の預金カードから2万5千元(約50万円)を引き出したいだけなのに、旦那の入院先など聞かれて、無数の事実確認の電話をかけやがって、よくもここで20分も時間を無駄にしてくれたわね!」
「中国工商銀行よ!」
「詐欺をする悪党は好き放題送金できるのに、なぜ我々庶民にこうも難癖をつけるんだ!」
27日、中国河北省邢台市(けいだいし)にある中国工商銀行の窓口へ預金を下ろしに来た預金者(本人)の女性は、窓口の様子を撮影しながら、上述のように訴え、怒り狂った。
動画はここで終わったため、女性がその後、無事預金を引き出せたかどうかはわからない。
(預金者の女性が撮影した中国河北省邢台市にある中国工商銀行の窓口内の様子、どこかに電話をかけて「事実確認」をする銀行員、2024年11月27日)
「そのお金、どっから来たのか? どこに使うのか 証明して」
日本で暮らす私たちにはとても理解しがたいことたが、近年、中国各地の銀行でも同様な事が起きている。中国4大商業銀行の1つである今回の「中国工商銀行」に限らず、「中国銀行」など大手国有銀行であっても、例外はない。
銀行側は「詐欺を防止するためだ」としているが、これに対し、「詐欺防止など、実に良い口実を見つけたものだ、銀行にお金がないのだろう」と世論は冷ややかだ。
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