中国広東省深セン市にある景勝地「梧桐山景区」の名物・イノシシが中国SNSで話題になっている。
とあるSNS投稿動画の中に映るのは、同景勝地の名物・「エサねだりの常習犯」と噂されるイノシシ一家(?)だ。
サイズの大きいイノシシが十数頭の子イノシシを引き連れて、訪れる観光客に対して頭下げたり、尻尾を降ったりして、とにかく愛嬌を振りまくる。
当然ながら、観光客もそんな可愛い姿に大喜びする。さっそく、持っていた果物やお菓子、とにかく食べられるものであれば、何でも惜しまず差し出すのだった。
「奴らは何でも食べるんだ、アイスであっても一口で平らげてくれる」と動画撮影者はいう。
同撮影者はさらに「深センのイノシシたちはようやく『観光業を発展させることこそが出口』だということを悟ったのか、ほらみろ、あの愛嬌ぶりといったら……」と皮肉る。
中国のSNSには深センのイノシシがエサをねだる内容の動画が多数アップされており、そのためエサやりを楽しみに深センを訪れる観光客も少なくない。
イノシシたちは、観光客が歩く遊歩道を実にのんびりと散歩し、観光客から「餌付け」されることにも大いに慣れているようで、「エサくれ!」オーラを出しながら自ら観光客に近づいていくのだった。
いっぽう、同景勝地の職員は「イノシシは非常に攻撃的であり、エサを与える際には安全に注意するように」と呼び掛けている。
イノシシは中国において、かつては保護動物に指定されていたため、各地で急増した。いまでは、人間の生活場に侵入して人を攻撃する事件が頻発するようになったため、イノシシの捕獲・殺処分対策を講じる地方も多くなってきている。
【閲覧注意】
2024年11月24日、中国陝西省で起きたイノシシによる老人襲撃事件、老人は死亡した。
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