社会問題 かつて繁栄を極めた市場も閑古鳥鳴く 武漢市のランドマーク

中国・武漢で家賃が1/30に下がっても借り手がない? 

2024/12/20 更新: 2024/12/20

中国湖北省武漢市にある「万商広場」といえば、華中地区(河南省・湖北省・湖南省)の最大のブランド衣料卸売市場として知られる。

武漢市のランドマークの1つでもあり、28年間営業してきたこの市場。繁栄を極めた時には、「何が何でもあそこに店を出そう」と商人の間で熾烈な競争が繰り広げられていた。

しかし、いまではかつての人気もなくなり、閑古鳥が鳴いている。市場の多くテナント前には「店舗転貸」の張り紙が貼り出されている。

年間30万元(約634万円)もした家賃も、いまでは30分の1の1万元(約21万円)に値下げされているにもかかわらず、なかなか借り手が見つからないのだという。

借り手はいても、せっかくのテナントを倉庫として利用されるケースも少なくない。

なぜこんな惨状になったのか。

「ECの発展と周辺に多くのアパレル卸売り市場ができて、それに影響を受けたのだろう。そして近年の景気低迷に伴う消費の慎重姿勢も理由の1つだ」と地元民は指摘する。

ちなみに、この市場では家賃は暴落しても、管理費用は1平方メートルあたり12元(約254円)から14元(約296円)に上がっているという。 

 

市場内部の様子とテナント前に張り出された「店舗転貸」の張り紙。(中国のネットより)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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