中国 「中国は巨変の前夜にある」

「王朝滅亡」の凶兆が中国全土に 再び「血の色」に染まる空

2025/01/06 更新: 2025/01/06

 

多くの中国の古書によると、空が血の色に染まるのは戦禍や王朝の終焉を告げる不吉な兆候であり、1年以内に自立者(権力争いをする者)が現れる。

 

2025年の新年早々、中国では新疆ウイグル自治区と黒龍江省などの多くの地区で空が真っ赤に染め上げられる現象が「またも」発生した。

昨年中にもこのような「王朝末に起こる」とされる現象は、中国全土でみられた。中華民族に災難をもたらしてきた中国共産党による統治、「王朝の終焉」を心から祈る中国国民も多く、「いよいよ大事件が起こる」と巷では話題になっている。

 

画像(左)は2025年1月1日夜、黒龍江省の空。画像(右)は2025年1月1日夜、新疆ウイグル自治区の空(動画よりスクリーンショット)

 

2025年1月1日夜から2日早朝にかけて、新疆・賽里木(サリム)湖やアルタイ地区、黒竜江省・大漠河市(ばくが-し)、チチハル市、ジャムス市、牡丹江市、双鴨山市(そうおうざん-し)など多くの地区で「赤いオーロラ」が出現し、空が真っ赤に染め上げられた。

赤い空に反射して氷までもが赤く染まった街は、実に異様な雰囲気に包まれており、その様子については、中国メディアも「めでたい」として取り上げている。

赤い空を見て「キレイ」と喜ぶ人もいれば、古い言い伝えなどを知る老人のなかには「恐ろしい」と恐れる人も多い。

 

2025年1月1日夜、新疆ウイグル自治区の空(動画よりスクリーンショット)

 

中国大動乱の予兆か

空が血の色に染まる現象について、王朝交代、戦争、飢饉、死、政権と君主が危機に瀕していることの予兆と古人は伝えて来た。

中国唐代の有名な予言者・李淳風(りじゅんぷう) は「王朝滅亡を告げる凶兆だ」と予言している。李淳風はまた、著書の占星術書『乙巳占(おつみせん)』のなかで「一年以内に自立者(権力争いをする者)が現れる」と書いた。

紀元前141年、空は血のように赤く染まったその年、16歳の武帝・劉徹(りゅうてつ)が即位し、漢景帝(かんけいてい)が逝去した。

 

2024年4月15日未明、「真っ赤に染まった」湖北省武漢市の空(中国のSNSより)

 

中国の歴史書『旧唐書(くとうじょ)』のなかにも、以下のような記載があった。

「755年に安史の乱(あんしのらん)が勃発した後、玄宗皇帝が長安を捨てて逃亡する途中、空に血のような赤色が出現した。この戦乱によって、唐の基盤は完全に揺らいだ」

明(みん)王朝の時にも、その滅亡前夜に、空が血のように赤く染まる異象が現れたことが、清代に編纂(編集)された中国最大の叢書(そうしょ)『四庫全書』に記載されている。

時事評論家の楊寧(ようねい)氏は、かつてエポックタイムズへの寄稿のなかで次のように指摘している。「古人は『天人合一』を重んじ、天(自然)と人間世界との間に相関関係があり、赤色の空が中国共産党の政治中枢である北京に現れたことは、中南海の上層部にとって非常に好ましくない凶兆を伝えている」

 

(真っ赤に染め上げられた中国浙江省舟山市の夜空 2024年5月23日夜)

 

幻日

「赤い空」のほかにも、「空に太陽が同時にたくさん現れる」という俗に「幻日(げんじつ)」と呼ばれる現象もこれまでに中国全土で起きている。「幻日」についても、李淳風は「王朝滅亡を告げる凶兆だ」と予言している。

古代中国の書物『孝經内記』には「3つの太陽が同時に現れれば、その国の君主は亡くなる」とする記載がある。

中国の歴史書『晋書(しんじょ)』によれば、紀元317年1月、空に3つの太陽が同時に現れ、長い虹がかかった。その3か月後、西晋(せいしん)王朝は滅亡し、東晋(とうしん)王朝が始まった。

 

(四川省遂寧市で観測された「3つの太陽」、2024年7月26日)

 

画像(左)は遼寧省瀋陽市で2024年8月18日に観測された「2つの月」、画像(右)は四川省成都市で2024年8月18日に観測された「7つの太陽」(SNS投稿動画よりスクリーンショット

 

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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