息子の遺体は全身傷だらけ、両目の目ん玉までも消えていた。息子は生前の健康診断では健康だった。しかし、学校と地元当局は「心臓発作による突然死」と結論づけた。
この学校では何人もの生徒が死んでいる。彼ら(亡くなった生徒たち)の身にいったい何が起きたのか知りたい
ーーー孫健超くんの母親の訴え。
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2024年の大晦日の日、中国山東省にある学校の校門前で抗議をする女性の姿があった。
女性は同年3月にこの学校「山東鋁業職業学院」で悲惨な死を遂げた男子学生(孫健超くん、17歳)の母親だ。
母親はいまもなお葬儀社に横たわる息子のために学校前で抗議をしていたが、学校内へ入れてもらえず、学校警備員は学生が彼女に近づくことを許さなかった。
(2024年12月31日、中国山東省「山東鋁業職業学院」前で抗議する母親による訴え)
「事件」の後、遺族は、中国SNSに真相究明を求める権利擁護の動画を投稿してきた。
遺影を抱えて泣く母親の様子、傷だらけの遺体の写真、「責任転嫁をし、案件の受理を拒む」当局者との電話録音なども遺族によってネットに公開されていた。
しかし、子供の両目の眼球が消えていたことについては以前の投稿では言及していなかったため、眼球をくりぬかれたのは学校内なのかそれとも葬儀社か、今のところまだわからない。
学校内で相次ぐ「学生の死」
中国では、学校内で「不可解な死」を遂げる学生が絶えない。さらに不可解なのは、そういった事件が起きるたびに、どの学校も、もはや「必ず」といっていいほど隠蔽を図り、真実を明らかにしないのだ。
遺族が納得できる説明は一切ない。あろうことか、学校側の不作為に対して声を上げる遺族やネット民を弾圧して、まるで何もなかったかのように、全てを隠滅して葬り去ろうとするのだ。
このパターン化された、恐るべき「事件処理方法」は、もはや中国の社会問題になっているといっても過言ではない。
そのような場合、学校側は総じて「自殺」と決めつけるが、自殺に至る理由や詳細な情報を明らかにする姿勢は皆無である。
納得のいかない遺族は、真相究明を求めて学校前で横断幕を広げたり、社会に支援と救済を求めるため正門前にひざまずく。泣きながら懇願する姿もある。そのような場面はSNS上で多くみられている。
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