純粋な古典芸術が「永遠の都」で輝く ローマ要人らが神韻を観賞し伝統文化に感銘 

2025/02/05 更新: 2025/02/05

「永遠の都」と称されるローマは、ローマ帝国の壮大な遺産とルネサンスの芸術的輝きを象徴する都市だ。その由緒ある都市の劇場で、「純善純美」をテーマとする神韻の公演が披露され、満席の観客は純粋で美しい舞台に魅了され、幾度となく鳴り響く大きな拍手で応えた。

神韻の再演を心待ちにしていたローマ市民。劇場関係者によると、チケットは3か月前に完売したが、公演当日になっても「チケットはまだありますか?」と問い合わせる人が後を絶たなかった。関係者は閉鎖されていた座席エリアを追加で開放したが、それもすぐに完売した。

神韻の美観に惹かれ、神韻を観賞していたイタリア北部のトリノから2人の女性が感動のあまり再びローマ公演を見て、神韻グッズを多数購入。さらに、神韻のアーティストたちが実践する心身修養法「法輪大法」の書籍を2冊手に取った。

神韻ニューヨーク芸術団は2025年2月1日、イタリアのローマにあるローマ歌劇場で満員の観客の前で公演を行った (Leo Botna/The Epoch Times)

シチリア島のカターニアから訪れた女性は「神韻を観るのを10年間待ち続け、ついに夢が叶った」と語った。

また、劇場でチケットを購入できなかった別の女性は、せめて記念にと、法輪大法の書籍を2冊購入した。

多くの観客が深い感動を覚え、終演後にはその思いを熱く語っていた。

イタリア陸軍元参謀長、「奥深く美しいメッセージ」

イタリア陸軍の元参謀長で、かつて北京で軍事・防衛担当官を務めたジュリオ・フラティチェッリ元将軍は、中国での滞在経験があるものの、神韻の公演は「驚くほど新鮮な体験だった」と語った。

ジュリオ・フラティチェッリ将軍夫妻は、2月2日にローマ歌劇場で神韻を観賞 (Mary Man/The Epoch Times)

2006年にニューヨークで設立された神韻芸術団は、「共産主義以前の中国」を世界中の観客に披露しに、5千年の伝統文化を復興することを使命としている。

2月2日、夫人とともに夜の公演を鑑賞したフラティチェッリ氏は、「この公演はまさに圧巻だった」と絶賛した。

特に感銘を受けたのは、舞踊家の精緻な動きと完璧な演技、舞台の鮮やかな色彩、また公演を通して伝えられるテーマだったという。

公演では、幕が上がった瞬間に観客を壮麗な天上へと誘う。フラティチェッリ氏は、「天上の神々が使命を果たすために人間界に降臨する」というメッセージに強く共鳴し、これを「俗世を超えた神聖な理念を表現する、奥深く美しい考えだ」と語った。

神韻のテーマを「創造主が神々を率いて人間界に降り立ち、人類は天上から来た存在だ」と解釈し、その深遠さに心を打たれたそうだ。

「天と地を結ぶ舞台」—デジタル背景に驚嘆

神韻の見どころの一つである麗しい光景を映し出すデジタル背景について、フラティチェッリ氏は「精巧で高度な技術を駆使している」と高く評価した。

「天と地の場面転換が驚くほど滑らかで、非常に調和が取れていた。違和感が一切なかった」と称賛し、「舞踊家と背景の動きが完璧にシンクロしていた」と驚嘆の声を上げた。

神韻が使命とする伝統文化の復興についても、フラティチェッリ氏は「極めて貴重な取り組みだ」と賛同した。

「中国を訪れると、この壮大な文化がすでに失われたことをかすかに感じる。しかし、神韻を観たことで、その喪失がより明確に感じられるようになった」と語った。

また、神韻が伝える「真・善・忍」の普遍的価値観はフラティチェッリ氏の心に深く響いたようだ。フラティチェッリ氏は、これらの理念は西洋の宗教的伝統や普遍的な真理と深く共鳴するものであり、「神韻はそれらの本質を示している」と述べた。

テノール歌手の独唱も強い感動を与えた。特に「創造主が到来している」というメッセージに心を打たれ、「彼の歌唱はまさに圧巻だった!」と讃えた。

「歌詞は神韻の核心メッセージを要約している。それは舞台芸術を通じて明確に伝えられていた」と述べ、公演の精神性と芸術性の高さを称賛した。

フラティチェッリ氏は、神韻のアーティストたちに対し「ぜひこの活動を続けてほしい。このメッセージを世界中に広めることは、非常に重要なことだ」と強い期待を寄せた。

フラティチェッリ氏の夫人であり、中国出身の音楽家であるパン氏も、神韻の世界的成功を誇りに感じていると語った。

「もちろん、とても誇らしい気持ちだ。私たち自身もチケットを取るのに苦労した」と、神韻の人気の高さを実感していた。

イタリア国会議員 「自由への頌歌」

イタリアの国会議員であり、裁判官でもあるシモネッタ・マトーネ氏が、6年ぶりにローマで開催された神韻の公演に祝意を示した。

シモネッタ・マトーネ議員は2025年2月2日にローマ歌劇場で神韻を鑑賞した (Mary Man/The Epoch Times)

 

神韻の公演について、「この公演は息をのむほど素晴らしいものだ。自由な思想、表現の自由、詩、美への賛歌そのものだ」と表現した。マトーネ氏は、イタリアの下院議員であり、サルヴィーニ連盟に所属している。

「舞踊家たちは驚異的で、衣装も見事でした。特に、流れるように舞う袖は、水や風のように優雅でまさに感動しました」と感嘆していた。

特に、神韻ダンサーとデジタル背景が完璧につながる様子に心を奪われ、「一瞬たりとも目を離したくないほど素晴らしく、一糸乱れぬ演出でした」と語った。

神韻のオーケストラについても称賛し、東洋と西洋の楽器を融合させた独自の編成が非常に印象的だったという。「このオーケストラは非常に技術が高いです。西洋と中国の楽器の融合が見事で、舞踊家たちの精密な動きと規律の高さには驚かされました」と感銘を受けていた。

神韻は、中国の伝統文化を復興し、芸術を通じて普遍的な価値観を伝えている。

マトーネ氏は、公演を通じて深い喜びと安らぎを感じ、それが非常に感動的な体験だったと話した。また、カトリック教徒として、神韻が伝える「真・善・忍」の理念にも共鳴したという。

「これらは普遍的な価値だ。戦争や迫害、苦しみが存在する時代だからこそ、これらの原則を世界に広めることがさらに重要なのだ」

さらに、「誰もが自分の信仰を選ぶ権利を持っています。そして、信仰がもたらす美しさこそが、平和であり、安らぎであり、団結なのです」と述べた。

神韻の成功は偶然ではなく、揺るぎない努力の積み重ねによるものだと指摘し、「どうかこの活動を続けてください。どんな困難があっても、自らの信念を貫き、決して歩みを止めないでください」と激励した。

神韻が長年にわたってさまざまな困難に直面してきたことにも触れ、ローマでの公演を再び実現させた努力を称賛した。

「神韻がこの公演をローマで実現させるまで、多くの妨害があったことを知っている。でも、ついにやり遂げたね! その努力と忍耐は、本当に意義のあるものだった」と神韻の努力に敬意を表した。

古来の精神性を取り戻すべき時代に

フリージャーナリストであり、旅行フォトジャーナリスト、ビデオブロガー、ヨガ・ハイキングの専門家でもあるマリア・セレナ・パトリアルカ氏と、弁護士で夫のヴァレリオ・ブオノロ氏は、神韻が伝える古来の伝統は現代にこそ復興すべき価値があると語った。

「私たちは修煉の伝統を取り戻し、神とのつながりを再び築き、『もうひとつの世界』へと回帰するべきだ。これは古からのメッセージだ」と、パトリアルカ氏は語る。

マリア・セレナ・パトリアルカ氏と夫のヴァレリオ・ブオノロ氏は2月2日に、ローマ歌劇場で神韻を観賞 (Mary Man/The Epoch Times)

ブオノロ氏もまた、神韻のメッセージに深く共感した。「この公演は、私たちと伝統のつながりを美しく強調している。若い世代には、かつて私たちを導いていた普遍的な価値観を学ぶ機会が必要だ。これらの価値が再び復活することを願っている」と話した。

信念を貫く人々の姿に感動

神韻が描く、中国で迫害を受けながらも信念を貫く人々の姿に、パトリアルカ氏は深く感銘を受けたという。

「舞台で表現された伝統的な価値観はどれも素晴らしいものばかりだった。特に、共産主義による弾圧の描写は非常に的確で、力強く、心を揺さぶられた」と語った。

神韻は、共産主義の影響を受ける前の中国伝統文化を復興することを使命としている。

「この取り組みは非常に価値があるもの。現実と舞台芸術を融合させ、古代の伝統を舞踊を通じて甦らせるその手法は、本当に素晴らしい」と高評した。

人と自然、神とのつながりを取り戻す重要性

パトリアルカ氏は、神韻のベルカント唱法の歌手にも深い感銘を受け、その歌詞の意味に心打たれたという。

「テノール歌手の歌詞は、私たちが自然や神とのつながりを失いつつあることを思い出させてくれた。残念ながら、人類はこれらの大切なつながりから遠ざかり、その代償を払っているの」と語った。

また、現代社会では古代の伝統が時代遅れとして価値を見失われがちであることに懸念を示した。

「今日の世界では、多くの伝統が時代遅れと見なされ、その価値も軽視されている。しかし、実際にはそれらは今も生きており、再発見されるべきものだ」と強調した。

神韻が芸術を通じて伝統を復興させるアプローチについても、「この活動は非常に重要であり、意義あることだ」と共感していた。

Mary Man
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