社会問題 宿題のプリント代は「1.5万円」

中国の学校、高すぎる「宿題」

2025/02/26 更新: 2025/02/26

山西省太原市にある高校は新学期開始後、生徒に対して「冬休みの宿題のプリント代として723元(約1万5千円)」を徴収したことがわかった。

関連トピックスは中国検索エンジン最大手の「百度(バイドゥ)」のトレンド(2月16日)入りし、物議を醸していると言う。

この「事件」を取りあげた中国メディアによると、プリント代が高いくせに、用紙の質は非常に悪かった。

高1は723元(約1万5千円)だが、高2は776元(約1万6千円)、高3は826元(約1万7千円)とプリント代の徴収額は学年によっても異なっており、支払いに関しては現金のみのようだ。

「いくらなんでも高すぎるだろ!」「なかには経済的に苦しい家庭もあるだろうに、学校はそんなに金儲けがしたいのか!」と世論の反発はすさまじく、プレッシャーをうけて現地の教育当局は「この件を調査する」と発表している。

ここ数年では、中国の学校が学生やその保護者を「お金を引き出すための搾取の道具」として扱っているのではないかと疑わせるような「事件」が、頻繁にSNSでトレンド入り。本来教育に専念すべき学校の「金儲け主義」に世論の批判が高まっている。

過去にも、教科書もノートも参考書も全て学校指定の店で買わなければならないのに、値段は市場価格よりも高かったり、学校内にある小売店の商品価格が高く設定され、なかには市場価格の5倍といったとんでもない事例が報道された。

「学校のスーパーマーケットは更に高いから」と、キャンパス内で営業する個人経営のスナック菓子店が、実際にこの理由で閉鎖に追い込まれている。(四川科技職業学院)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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