中国広東省にある民間学校「龍源実験学校」の目を疑う「校則」が話題になっている。
その学校の校則のなかには「過ちを犯した学生に対して、『鞭打ちの刑』と『立たす刑(座るのを許さない)』を実施して指導を行う」と堂々と記している。
学校側は体罰実施の件について、学生とその保護者のサインを求め、「体罰に同意しなければ他の学校を選べ」と強気の態度だと言う。
なお、規則のなかには「体罰」に関する詳細も記しており、例えば「鞭打ちの刑」の場合は主に手のひらをたたく罰となっており、1回につき最大10回まで打撃。また「立たす刑」の際には立たす時間は最大2時間まで。
一部中国メディアは「入学条件として体罰の同意を求めるのは違法、未成年者保護法に違反の可能性あり」などと問題視している。
「教師の個人的な感情が暴走し、過剰な暴力につながる恐れがある。教育者なら体罰に依存しないように適切な指導を行うべきだ」
「暴力で子供を教育しようとすれば、暴力的な人間を育てるだけだ」などと「体罰指導」に関しては、世論からも疑問や批判の声が多く上がっている。
なかには、「教師から受けた過去の暴行のせいで、今でもトラウマ」といった被害者の声も寄せられている。
「自殺しても学校と無関係」の誓約書
中国では近年、学校内でのいじめや不適切な指導が大きな問題となっており、生徒の自殺事件も相次いでいる。
ちょうど2か月前、広東省の中学校「広東省梅州市五華県水寨中学」に至っては生徒に「自殺しても学校とは無関係である」ことを誓う誓約書にサインさせている。
同誓約書には「もし自分が自傷や自殺をしても、学校とは無関係。自分も家族も、決して学校や教職員の責任を問わず、賠償を求めない」などの内容も含まれていると言う。

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