社会問題 「文字の獄」エスカレート

蘇州だけ不動産がよく売れている? 「いいや、あれはみんなサクラだ」と指摘した市民 刑事拘留される=中国

2025/03/01 更新: 2025/03/01

中国の不動産市場は低迷を続けており、多くの分譲住宅が激安価格で売り出され、なかには、「一軒買えば、もう一軒無料」などの、目を疑うほどの、超お得な不動産キャンペーンが行われているにも関わらず、それでもとにかく「売れない」現状がある。

しかし、なぜかこの頃、江蘇省蘇州市は「例外」のようだ。

蘇州市の「房管局(建物の政府管理部門)」のロビーに限っては、なぜか「住宅購入者」で連日、大賑わいしている。

 

イメージ画像(NTD新唐人テレビより)

 

この信じられない事態に、一部の現地不動産仲介業者は、まるで不動産が売れているかのように当局が演出をしているのではないかと疑っている。

2月25日、蘇州の不動産仲介業者「邵班長豪宅」は自身のSNSにその疑惑を指摘した。

「あれは間違いなく房管局が雇ったサクラたちだ!サクラたちの日給は200元(約4千円)」

 

蘇州の不動産仲介業者「邵班長豪宅」のSNS。(スクリーンショット)

 

盛況の「内幕」を疑う発言をネットでしてしまった、この不動産仲介業者は、その後どうなったか。

なんと、現地当局から「デマを散布した」として、刑事拘留されたのだ。

関連トピックスには、「そんなことで逮捕か! これでは文字の獄(もんじのごく)じゃないか!」「当局の意図に沿わない情報はすべて『デマ』だ。自分もいつ逮捕されるかわからない」といった怒りと嘆きが広がっている。

なかには、「自分もサクラやったことある、日給150元(約3千円)だった」「湖北省でも同じことやってる、こちらでは1日サクラやって50元(約千円)が相場よ」と明かすユーザーも。

 



「買うな! 逃げろ!」 中国不動産購入者の心の声

中国の不動産開発は巨大詐欺で崩壊しつつある。「買うな!今すぐ逃げろ!」と購入者から真摯なアドバイス。ポジンスキーム: 新しい投資家から集めた資金を使って、以前からの投資家に配当や利益を支払う詐欺的な投資スキーム。中国の不動産市場が深刻な低迷を続ける中、驚きの「一軒買えば、もう一軒無料」キャンペーンが展開されていますが、専門家は「巨大なポンジスキームが崩壊しつつある」と警告しています。

 



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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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