15年間の賃料2.5億ドル 米国際メディア局の腐敗にメス

2025/03/19 更新: 2025/03/19

トランプ大統領は最近、アメリカ国際メディア局(USAGM)傘下の「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)や「ラジオ・フリー・アジア」などのメディアを整理・簡素化するよう命じた。USAGMの上級顧問ケリー・レイク氏は、連邦政府が資金提供するこのメディア機関の腐敗を暴露する動画を公開した。

トランプ大統領は3月14日、行政命令に署名し、連邦政府が資金提供するニュース機関「ボイス・オブ・アメリカ」の法定機能を大幅に縮小するよう指示した。

ホワイトハウスは、この命令によって納税者が過激なプロパガンダに責任を負うことはなくなると発表した。

『ナショナルレビュー』誌によれば、2023年10月にハマスがイスラエルを襲撃した際、「ボイス・オブ・アメリカ」は職員に対し、ハマスやそのメンバーをテロリストと呼ばないよう指示し、もしそのように表現する場合は引用符を付けるよう求めた。

昨年12月、トランプ大統領によって次期「ボイス・オブ・アメリカ」局長に任命されたベテランジャーナリストのカリ・レイク氏は、現在USAGMの上級顧問を務めている。

USAGMはトランプ大統領の行政命令で簡素化が求められた7つの連邦機関の1つであり、「ボイス・オブ・アメリカ」、「ラジオ・フリー・アジア」、「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」などを管轄している。

レイク氏は、「この機関全体が上から下まで巨大な腐敗と負担であり、アメリカの納税者にとって重荷であり、国家安全保障への脅威となっている。もはや救済不能だ」と語った。

彼女は最近、前政権が退任前にUSAGMの建物に関して15年間の契約を結び、その賃料が2.5億ドルに達することを明らかにした。

レイク氏は「重要なのは、彼らには既存の建物があり、それに対しても費用を支払っていたことだ。改修や更新で済む話だったにもかかわらず、大量の納税者資金を使って新たな賃貸契約を結んだことだ」と指摘。ビル内には26室もの高級会議室や革張りの椅子、大理石装飾など豪華な設備を備えていることなど、USAGMの浪費を非難した。

「私たちは可能な限り解約可能な契約を解除し、資金を節約し、規模を縮小し、納税者のお金を無駄遣いしないよう全力を尽くす」と強調した。

現在、USAGMはAP通信、ロイター通信、AFP通信との約5300万ドル相当のニュース配信契約を解除した。

さらに、「ボイス・オブ・アメリカ」の局長マイケル・アブラモウィッツ氏と1300名の職員には、有給休暇として行政休職命令を出し、再通知を待つよう指示している。

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