ヘグセス米国防長官は5月31日、中国共産党(中共)が軍事準備を加速させ、2027年までに台湾侵攻能力を有することを目指していると発表した。アメリカの戦略は、台湾侵攻の代償を極めて高くし、平和的解決以外に選択肢がない状況を築くことにある。
ヘグセス氏は「中共が武力で台湾を征服しようとする試みは、壊滅的な結果を招き、インド太平洋地域や世界全体に影響を及ぼす」と述べた。
また、ヘグセス長官は5月31日、「アジア安全保障会議「シャングリラ・ダイアローグ」で演説し、アメリカは各国の生活様式、文化、価値観を尊重し、共存共栄を望んでいると述べた。これに対し、中共はインド太平洋地域への干渉を一層強めており、武力行使に踏み切る可能性も高まっていると警告した。
「すべての人に明確にしておかなければならない。北京当局がインド太平洋地域における勢力の均衡を武力で変更しようとしているとの見方がある。我々はそれを知っている。これは公然の事実だ。中共の指導者は、2027年までに台湾侵攻能力を軍に持たせるよう命じていく」とヘグセス氏は言及した。
ヘグセス氏は、トランプ大統領がかつて「中共は自分の任期中には台湾を侵攻しないだろう」と述べたことに触れ、トランプ政権の目標は戦争を防ぎ、平和的解決を唯一の選択肢とさせることだと強調した。
「トランプ大統領はかつて『中共は自分の任期中には台湾を侵攻しない』と言った。だからこそ、我々の目標は戦争を防ぐことだ。その代償を非常に高く設定することで、平和的解決を唯一の選択肢とさせる」とヘグセス氏は述べた。
また、ヘグセス氏はアジア安全保障会議で、複数の東南アジア諸国の国防トップや代表と会談し、ASEAN各国との防衛面での協力関係を強化した。
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