アメリカの二大同盟国であるイギリスと日本は、空母およびその戦闘群を含む合同海軍演習を計画しており、これは中国共産党(中共)に対して実力を示すことを目的としている。
防衛省は『ニューズウィーク』に対し、英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」とその打撃群が8月から9月にかけて日本を訪問し、現在双方で調整中で、合同海上軍事演習を行う予定であることを認めた。
「プリンス・オブ・ウェールズ」は4月から8か月間の「ハイマスト作戦(Operation Highmast)」を開始し、最大24機のF-35Bステルス戦闘機を搭載した艦隊を率いて、地中海、中東、東南アジア、日本、オーストラリアで演習や作戦を実施する。
中共による海上の脅威が増す中、日本は「いずも」と「かが」の2隻のいずも型護衛艦を航空母艦へ改修中だ。また、これらの軽空母で運用するために最大42機の短距離離陸・垂直着陸が可能なF-35B戦闘機を発注している。

報道によると、イギリスと日本は空母同士の合同演習を行う予定であり、中国共産党は6月に西太平洋で前例のない2隻の空母艦隊を展開した。
『ジャパンタイムズ』によれば、イギリス海軍と海上自衛隊の共同作戦の一環として、「プリンス・オブ・ウェールズ」に配備されたイギリスのF-35B戦闘機が「かが」から発艦する可能性がある。
計画通りに進めば、これは昨年11月にカリフォルニア沖で飛行試験を実施して以来、「かが」でF-35Bが2度目の飛行演習を行うことになる。
「プリンス・オブ・ウェールズ」は日本滞在中、東京・横須賀海軍基地に寄港する予定だ。横須賀は米空母「ジョージ・ワシントン」の母港でもあり、同艦は現在南シナ海で任務中だ。
イギリス海軍はXで、6月末のシンガポール訪問後、「プリンス・オブ・ウェールズ」がジャワ海を航行し、オーストラリア北部での「タリスマン・セイバー」演習に参加する予定を明らかにした。
「プリンス・オブ・ウェールズ」がアメリカの強襲揚陸艦「USSアメリカ」と合同で飛行作業を行うかは不明だが、「USSアメリカ」もF-35Bを搭載できる。
2024年11月のプレスリリースで、海上自衛隊護衛隊部隊司令官の五岡義弘海軍中将は、「『いずも』に調達したF-35Bが日本の防衛力や日米間の相互運用性を強化し、両国の抑止力・対応力を高め、最終的にインド太平洋地域の平和と安定に貢献すものと確信している」と述べた。
「プリンス・オブ・ウェールズ」空母を西太平洋へ派遣する一方、米国は同地域に1隻のみ空母を駐留させており、中国共産党の軍事的挑発に対抗している。
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