7月19日、中国・江蘇省無錫(むしゃく)市にある国際空港で、外国人女性がライターを所持したまま搭乗待合室に入っていたことが発覚し、空港の保安検査(セキュリティチェック)体制に対する批判の声が上がった。
SNS上に投稿された映像によれば、女性は、保安検査通過後の喫煙室でライターを使用。居合わせた男性乗客が異変に気付き、空港職員に通報した。ライターはその場で回収されたが、実際に火がつく状態だったという。
空港側は「国際線から国内線に乗り継ぐ場合でも、隔離エリアを出て再度保安検査を受ける必要がある」と説明し、「なぜライターが検査をすり抜けたかは不明」としている。
ネット上では、「外国人だから許されたのでは」との憶測も出たが、「問題は、保安検査そのものが機能していないこと」とする冷静な指摘も多い。今年1月には、別の国内線で座席下から爆竹のような不審物が見つかっており、航空保安への不安が再燃していたばかりだ。
「検査を通ったから安全」──その言葉に、私たちが安心しきっている限り、次にすり抜けるのはライターとは限らない。
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