2025年年末から中国・陝西省で、幸福航空のパイロットや客室乗務員100人以上が、陝西省政府前などに連日集まり、抗議行動を行った。
長期間にわたる給料未払いと、社会保険が支払われていない問題の解決を求めている。
関係者によると、幸福航空では少なくとも2年以上、およそ1千人にのぼる一線の従業員に対し、給料が正常に支払われていない。パイロットに支給されるべき飛行時間に応じた手当も長期間未払いの状態が続き、さらに過去4年間、医療保険、年金保険、住宅積立金が法律通りに納められていなかったという。
生活を維持するため、パイロットの中には配達員や配車アプリの運転手、家庭教師として働く者もおり、海外に渡って建設や宅配などの肉体労働に就いた例もある。客室乗務員も、露店販売やライブ配信による物販で生計を立てるケースが少なくない。
一方、経営幹部は給与を受け取り続けているとされ、現場の不満は強い。
幸福航空は2008年設立の地方航空会社で、西安を拠点に小型機で地方都市を結んできた、いわば地方路線専門の中堅航空会社である。
しかし2025年4月末、突然すべての便を停止し、その後も運航再開のめどは立っていない。
9月には「政府が支援する」と説明されたが、年末には「復活は難しく、破産清算の可能性がある」と伝えられた。
約束は消え、給料も戻らない。
空を飛ぶはずだった人たちは今、地上で生活の危機を訴えている。
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