7月31日、中国江蘇省蘇州市で日本人の母親と子どもが何者かに襲われ、母親が負傷する事件が発生した。母親の命に別条はなく、現地警察が詳細な状況を調査している。
加害者の動機や身柄については現時点で中国当局から公式な発表はなく、動機や事件の真相に関してはいまだ明らかになっていない。日本政府の在上海総領事館が情報収集と被害家族の対応を進めている。
蘇州市では昨年2024年6月にも、日本人学校のスクールバス停留所付近で、日本人の母子とその場にいた中国人女性のスクールバス案内係が中国人の男に刃物で襲われる事件が起きていた。
母親と子どもが負傷しただけでなく、この女性案内係が身を挺して児童を守ろうとした結果、複数回刺されて死亡したことは大きな衝撃を与えた。その後、犯人の周加勝は現場で拘束され、同年12月には中国当局により起訴。1月24日に死刑判決を受けた。
昨年の事件発生後、日本政府は中国側に対し、日本人学校の安全対策や在留邦人の警護強化を申し入れ、地元政府や関係機関の協力を得て通学時の警備体制の強化を実施した。現地の日本企業や学校関係者からは不安の声も多く、昨年12月の岩屋毅外相と中国の王毅外相による修学旅行の相互受け入れ促進合意を問題視された。
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