ドナルド・トランプ大統領は金曜日、前ロシア大統領ドミトリー・メドヴェージェフ氏の発言を受けて、アメリカの核潜水艦の移動を命じたと発表した。

トランプはトゥルース・ソーシャルへの投稿で、「念のため、これら愚かで扇動的な発言が単なる発言以上のものである場合に備え、二隻の核潜水艦を適切な地域に配備するよう命じた」と明言した。

この措置は、現在ロシア安全保障会議副議長を務めるメドヴェージェフ氏が最近行った「極めて挑発的な発言」への対応であると、大統領は述べている。

「言葉は非常に重要であり、しばしば意図せぬ結果をもたらすことがある。今回がそのような事態にならないことを願う」とも付け加えた。

ソーシャルメディアへの投稿では、この移動に関する詳細――たとえば潜水艦がどこに配備されるのか、あるいはロシアにより近い場所に移動させるのか――については触れていない。

このソーシャルメディアでの発表は、今週初め、トランプ大統領がメドヴェージェフ氏によるアメリカの外交政策批判に警告を発した直後の出来事である。

トランプ氏は木曜日朝のトゥルース・ソーシャルの投稿で「インドがロシアと何をしようが気にしない。両国で経済を共倒れさせても構わない。我々はインドとほとんど取引していない。インドの関税は世界でも最も高い部類だ」と述べた。

さらにトランプ氏はアメリカとロシアは「事実上取引ゼロ」に近い状況だとし、メドヴェージェフ氏に対し「言葉に気をつけるべきだ。非常に危険な領域に入っている」と警告した。

この発言は、インドによるロシア製兵器およびガスの購入に対し、25％の関税を課す意向を示す中でなされたものであり、ロシアとウクライナの3年以上にわたる戦争終結に向けた交渉を後押ししようとする動きの一環である。同時に、今週スコットランドで記者団に対し、ロシアに対する追加制裁などの措置を発動する猶予期間を50日から10日に短縮する考えを示した。

トランプ氏の警告に対し、メドヴェージェフ氏はクレムリンに対して最後通告を突きつけるやり方を批判した。

「トランプはロシアに対して50日か10日かという最後通告ゲームをしている…彼は二つのことを覚えておくべきだ。1、ロシアはイスラエルでもイランでもない。2、新たな最後通告はすべて脅威であり、戦争への一歩である」「これはロシアとウクライナ間の戦争ではなく、自分自身の国とだ」とメドヴェージェフ氏はXで書いた。それ以前にも、前ロシア大統領は一連の警告を「芝居がかったもの」とし、ロシアは「気にもとめない」と発言していた。

トランプ氏による核潜水艦移動の決定は、同じ金曜日にロシアのプーチン大統領が「モスクワはウクライナとの和平交渉に希望を持っているが、戦争の流れはロシアに有利だ」と発言したタイミングとも一致する。

プーチン大統領は「誰であれ失望があったとすれば、それはすべて過度な期待から生じるものであり、これはよく知られた一般則である」と述べた。また「だが、この問題に平和的に取り組むためには、詳細な対話を行う必要があり、公の場ではなく、交渉プロセスの静けさの中で冷静に実施されねばならない」と続けた。

ウクライナは数カ月にわたり即時停戦を強く求めているが、ロシアは一時的な中断ではなく、最終的かつ恒久的な解決を望んでいる。イスタンブールで五月に和平交渉が始まって以来、ロシアは戦争で最も激しい空爆、特に首都キーウへの攻撃を行っている。