第107回全国高校野球選手権大会が5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。猛暑対策の一環として、大会の長い歴史で初めて、開会式を午後4時開始の夕方に設定している。
今大会では、これまでも実施してきた「朝夕の2部制」を拡大し、大会第1日から第6日まで適用。これにより気温が高い正午から午後の時間帯を避けて試合を行うことで、選手の熱中症リスク軽減を図っている。さらに応援においても午後10時以降は鳴り物の使用が制限されるなど、多方面から暑さ対策が徹底されている。
今大会の注目校には、春夏連覇を狙う神奈川代表の横浜高校、昨秋の強豪校である智弁和歌山高校、そして前年覇者の京都国際高校が挙げられている。選手たちは過酷な夏の暑さに耐えつつも、憧れの甲子園優勝を目指し日々練習を重ねてきた。
高校野球の歴史は1915年に第1回大会が始まり、以来100年以上にわたって日本の夏の風物詩として多くの人々に親しまれてきた。毎年、全国各地の予選を勝ち抜いた代表校が甲子園に集い、熱戦を繰り広げる。今年の大会も伝統を受け継ぎつつ、選手の健康と安全を優先した新しい時代の大会として注目される。
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