香港警察は9日、複数のスーパーで販売されている飲料に尿を注射したとして、63歳の男を逮捕した。男は昨年9月から、コカ・コーラなどのペットボトル飲料に繰り返し尿を混入していたとみられる。被害は広範囲に及び、子どもが体調を崩す事態も発生した。
事件の発端は7月18日、スーパーマーケットで9歳の男児が炭酸飲料を購入し飲んだところ、強い尿臭を感じ体調を崩したことだった。男児はすぐに医療機関で治療を受け、幸いにもすでに退院している。この件を受け、家族が関係当局に通報。食品安全部門が調査を行った結果、複数地区のスーパーで販売されていた炭酸飲料からも異常が確認され、警察に通報された。
監視カメラ映像から容疑者が特定され、警察は動機を「過去にスーパー店員とトラブルがあり、その報復とみられる」と説明。男は「毒物等混入罪」で起訴された。市民の間では「悪質極まりない」「人間として信じられない」との怒りの声が噴出している。
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