米ハワイ島の高級住宅開発プロジェクトを巡り、現地の不動産投資家と仲介業者が、ドジャースの大谷翔平選手(31)と代理人ネズ・バレロ氏を相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こした。原告側は、総額2億4千万ドル(約348億円)規模の計画から不当に外されたと主張している。
総額約2億4千万ドル(約380億円)の開発事業で、大谷選手は宣伝やブランド価値向上を目的に起用され、住宅1棟を購入する契約も結んでいた。開発側は日本の高級別荘市場での需要拡大を狙い、2023年に大谷選手と契約したという。
しかし、バレロ氏が開発業者側に度重なる譲歩を要求し、最終的には事業パートナーであるキングスバーン・リアルティ・キャピタル社に2人を契約から外すよう求めたとされる。先月、キングスバーン社は2人を解雇し、会議の中でバレロ氏の要求によるものであることを認めたという。
訴状では、大谷選手とバレロ氏が「知名度を利用し、正当な理由なく原告を排除した」と批判。不法な契約干渉や不当利得があったと訴えている。原告側は、住宅建設利益や仲介手数料など数百万ドル規模の損害が発生すると主張している。
キングスバーン社は「主張は根拠がなく、当社が判断して契約を終了させた」と反論。バレロ氏が所属するCAAベースボールはコメントを控えている。
大谷選手は2018年にMLB入りし、投打の「二刀流」として活躍。5度のオールスター選出と3度のMVP受賞を誇り、昨季はドジャースと10年総額7億ドルの契約を結び、ワールドシリーズ制覇にも貢献した。
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