新名神逆走事件初公判 運転手 罪全部認める

2025/08/26 更新: 2025/08/26

三重県亀山市の新名神高速道路で逆走し、多数の車両を巻き込む事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)などの罪に問われているペルー国籍の無職、ロッシ・クルーズ・ジョン・エリアス被告(35)の初公判が8月26日、津地裁で開かれた。被告は起訴内容について「全部正しいです」と述べ、全面的に罪を認めた。

起訴状などによると、被告は今年5月18日午前11時ごろ、亀山市の新名神高速下り線で乗用車を逆走させ、対向してきた大型車両などと衝突。6人が一週間から2か月のけがを負った。検察は当初、負傷者を4人としていたが、後に訂正した。

また事故当日の約7時間前、名古屋市内で酒気帯び運転をしていたことも判明。被告は事故後に救護義務を果たさず現場を離れたとされ、道路交通法違反(酒気帯び運転、救護義務違反)についても併せて起訴されている。

津地裁では今後、被告人質問や証人尋問を経て審理が進められる予定。危険運転による重大事故が相次ぐ中、この裁判の行方に注目が集まっている。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。
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