サントリーホールディングスは9月2日、新浪剛史(にいなみ たけし)代表取締役会長(66)が大麻所持禁止法違反の疑いで福岡県警の捜査を受けたことを受け、1日付で辞任したと発表した。
同社によると、辞任は本人からの申し出によるもので、取締役会が承認した。サントリーは午後3時から緊急記者会見を開いた。鳥井信宏社長と山田賢治副社長が出席した。
鳥井社長は会見で、「皆様にご心配、ご迷惑をおかけすること、心よりおわび申し上げます」と陳謝し、経営の継続に万全を期すと強調した。
山田副社長は辞任の理由について「サントリーの代表取締役会長として、疑義が生じること自体、求められる資質を欠くと指摘せざるを得ない」と話した。
福岡県警は、7月に逮捕された人物に関連し、大麻成分を含むサプリメントが新浪氏の自宅に送付されていた疑いがあるとして捜査に着手。福岡県警が8月22日、麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いで新浪氏の東京・港区の自宅を家宅捜索。新浪氏は「適法な製品だと思っていた」、「知人女性が一方的に送りつけてきた」と関与を否定。
製品は見つからず、簡易尿検査も陰性だったが、警察は慎重に捜査中だという。
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