インドネシア・レウォトビ火山が噴火 火山灰は上空10キロメートル越え最高警戒レベル発令

2025/10/15 更新: 2025/10/15

10月15日、インドネシアのレウォトビ・ラキラキ火山が激しく噴火し、火山灰は高さ10キロメートル(6.2マイル)に達した。当局はこれを受け、最高レベルの警戒を発令した。

インドネシア地質局によれば、この火山は東ヌサ・トゥンガラ州に位置しており、現地時間の15日午前1時35分に突如として噴火し、約9分間続いたという。

また、同日午前9時21分にも再び噴火が発生し、約3分間続いた。火山灰は8キロメートル上空まで達したとのことだ。

同局の責任者ムハンマド・ワフィド氏は、13日から「火山活動の著しい増加」が観測されており、14日の深夜には警戒レベルを最高段階に引き上げたと述べた。

ワフィド氏は、火山周辺の6〜7キロメートルの範囲に住む住民に対し避難を求め、「周辺住民は豪雨による火山泥流の危険にも警戒すべきだ」と警告。

現地の防災当局者アヴェリナ・マンゴタ・ハラン氏によれば、今回の噴火を受けて、付近の住民数十人がすでに避難を行っている。

ハラン氏は、レウォトビ・ラキラキ火山が2024年11月に大規模噴火を起こし、10人が死亡、数千棟の家屋が損壊したことを受け、多くの住民がすでに周辺の村から退避していたと述べた。

現地の空港運営会社はSNSを通じて、東ヌサ・トゥンガラ州マウメレ市にあるフランス・ザビエル・セダ空港を木曜日まで閉鎖すると発表した。

レウォトビ・ラキラキ火山は、今年7月に一度噴火したほか、8月にも噴火しており、近隣の観光地バリ島との航空便に影響を及ぼした。

なお、バリ島の空港運営会社によれば、今回の15日の噴火によるフライトへの影響は、現時点では確認していないという。

インドネシアは環太平洋火山帯に位置し、複数の地殻プレートの境界にある地震多発地域であり、120を超える活火山を有している。

趙鳳華