政府は、自衛隊の階級名を諸外国の軍隊に準拠させる形で変更する検討を進めている。
産経新聞の12日の独自記事では、複数の政府関係者の話として、『将の中で他の将よりも階級章の星が1つ多い統合幕僚長や陸海空幕僚長は「大将」、それ以外の将は「中将」、1佐は「大佐」、1尉は「大尉」などとする』と報じられた。
これについて13日の木原稔官房長官の定例記者会見で質疑があった。
記者からは、政府による具体的な検討状況と階級名を変更する必要性について見解を求められた。これに対し、木原官房長官は「ご指摘の自衛官の階級等の国際標準化でありますが、現時点で検討の内容についてお答えできる段階にはありませんが、与党間の合意も踏まえまして、スケジュールを含めた進め方を与党とも相談しながら、スピード感をもって検討を進めてまいります」と回答した。
この発言は、自民党と日本維新の会が10月に交わした連立政権合意書を念頭に置いたものである。同合意書には、自衛隊の階級名などの国際標準化について「令和8年度中に実行する」と具体的に記載されており、職種呼称の変更(例: 普通科を「歩兵科」に)も含めた方針が盛り込まれている。政府はこれを踏まえ、来年度中の自衛隊法改正を目指す方針だ。
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