中国で今秋、雨が続いた影響で、トウモロコシや落花生が腐る被害が広がった。影響が大きいのは安徽省、河南省、山東省など中国の食料を支える中心的な産地である。
収穫の遅れや乾燥不足により、畑や倉庫で穀物が傷んだ。本来は廃棄や適切な処理が必要だが、現地ではそうした対応が十分に行われていないとの証言が相次いでいる。
問題は、腐った穀物が粉や食用油、家畜のえさに加工される可能性だ。加工されると見た目や味では分からず、専門的な検査をしない限り判別は難しいという。
専門家は、体に害のあるカビの毒は、少しずつでも食べ続ければ健康への影響が懸念されると警鐘を鳴らす。
実際、本紙には「市場で売られている穀物にカビ臭さを感じる」「味がおかしい」といった訴えが寄せられており、現地の農家や関係者への取材を重ねたところ、傷んだ穀物が十分な処理や検査を経ないまま流通に回っている実態が浮かび上がった。
被害はすでに農村の内部にとどまらない。腐敗した穀物は、形を変えながら市場に出回り、消費者の食卓に届いている可能性がある。
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