韓国前大統領・尹錫悦氏 内乱首謀罪で起訴 韓国検察が死刑求刑

2026/01/14 更新: 2026/01/14

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が、2024年12月の戒厳令布告を巡り逮捕された。捜査を担当する特別検察官チームは、尹氏を「内乱首謀罪」の疑いで起訴し、正式に死刑を求刑した。尹氏は、死刑を求刑された韓国史上2人目の大統領となった。

1月13日、特別検察官チームは、非常戒厳を宣布し内乱首謀罪の疑いで拘留・起訴されていた尹錫悦被告に対し、裁判所へ正式に死刑を求刑した。

特検チームは起訴状において、尹氏が戦争や国家緊急事態ではないにもかかわらず、憲法に違反して非常戒厳を宣布し、軍と警察を動員して騒乱を引き起こしたと主張している。

韓国の歴史上、過去に内乱首謀罪で死刑を求刑されたのは、1980年の光州事件で軍を動員し市民を弾圧した全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領のみであった。尹氏は、死刑を求刑された2人目の元大統領となる。

韓国メディア「inews24」の報道によると、結審公判は13日、ソウル中央地方裁判所刑事第25合議部で行われた。審理の対象は、尹氏および金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官を含む被告8人である。

特検チームは、本件の性質は極めて悪質であり、「元大統領の全斗煥、盧泰愚(ノ・テウ)両氏に対する裁判よりも厳格に制裁を下さなければならない」として、裁判所に死刑を求めた。

尹氏は2024年12月に非常戒厳を宣布したが、同日中に国会の決議によって阻止された。尹氏は、戒厳令施行の目的について、選挙不正を徹底調査し、北朝鮮の共産主義および反国家勢力から国を守るためだったと述べている。また、自身に対する司法捜査は政治迫害であると非難した。

韓国国内では、尹氏に対する立場が二分している。民主主義制度を破壊したと批判する声がある一方で、北朝鮮や中国共産党による韓国への浸透や侵害を排除するために戒厳令を支持する層も存在する。現在、韓国では反共感情が高まっているが、現政権は強硬手段を用いてこれを抑え込んでいる。

陳鎮錦
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