イラン情勢の緊張が続いている。当局は水曜夜、突如として領空を5時間にわたり閉鎖したが、現在はすでに再開されている。一方、米軍の航空母艦が中東へと向かっており、カタールにある米軍の中東指揮拠点「アル・ウデイド空軍基地」では、14日夜に非戦闘要員の退避が行われた。
イランは水曜夜、領空を一時的に閉鎖して大半の航空機の飛行を禁止した。これにより、航空各社は一部路線の欠航やルート変更、遅延を余儀なくされた。これは米軍による軍事行動の可能性に対応したものと見られ、現在、米空母1隻が中東へと航行中である。また米国も水曜夜までに、カタールの基地から軍関係者を退避させるよう命じた。
航空機追跡サイト「FlightRadar24」では、多くの便がイラン領空を避け、周辺の空域が航空機で埋め尽くされている様子が確認できる。
一方で、イラン政府は柔軟な姿勢も見せている。最近のイラン国内の情報によれば、イスラム革命防衛隊が14日(水)から抗議デモ参加者の絞首刑を開始し、26歳のエルファン・スルタニ氏が最初の処刑者になると伝えられていた。しかし、イランのアラクチ外相は14日、FOXニュースの取材に対し、処刑の計画はないと否定した。
アラクチ外相は、「いいえ……今日、明日、あるいはいつであっても絞首刑が行われることはない。処刑の計画などまったくないと断言できる」と述べた。
また、アラクチ氏は死者数についても「1万2千人ではなく、数百人に過ぎない」と主張している。しかし、この主張とは裏腹に、アムネスティ・インターナショナルは本日、「検証済みの映像やイラン国内の目撃情報により、かつてない規模の不当な大量殺害が明らかになった」と報告した。同組織は、イラン当局が実弾を用いて抗議者を鎮圧している実態も記録している。
ノルウェーに拠点を置く国際的な非営利の人権団体「イラン人権報告(Iran Human Rights)」によれば、イランの刑務所において絞首刑は常態化しているのが実情である。
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