「パンダ血」の中国男性死亡 死後の複数臓器提供に疑問の声

2026/01/16 更新: 2026/01/16

中国本土で、48歳の男性・李長波(り・ちょうは)さんが死亡し、その後、家族が複数の臓器を提供したとする報道が注目を集めている。李さんは希少血液型である「パンダ血(Rhマイナス型)」の持ち主だったという。

中国河南省濮陽市の官製メディアは1月14日、13日に濮陽市台前県在住の農民である李長波氏(48)が「呼吸不全」により死亡したと伝えた。報道によれば、「市赤十字会の人体臓器提供コーディネーターの立ち会いのもと」、李さんの家族は肝臓、腎臓2個、角膜を提供し、5人の患者に移植されたという。

記事では、李さんは幼少期から体が丈夫で、獅子舞を習い、運転手や警備員として働いた経歴があると紹介されている。また、希少な「パンダ血」の持ち主として、毎年、無償で献血を続けてきたと伝えている。

一方で、李さんが具体的にどのような病気で亡くなったのかについては言及していない。

李さんの臓器提供をめぐっては、SNS上で多くの関心と疑問の声が上がっている。

中国のネットユーザーからは、「すでに不全状態(臓器や機能が正常に働いていない状態)で助からなかったのに、五臓は健康だったというのか」「呼吸不全なら心臓や肝臓、肺に影響がないはずがない。48歳で5つの臓器がすべて提供条件を満たすとは不思議だ」「赤十字が関わるなら、ろくなことはない」「彼らの言うことを、まだ信じる人がいるのか」「ついに農民にまで手を伸ばし始めたのか」といった投稿が相次いだ。

さらに、「臓器がすべて正常なら、本人はいったい何が原因で亡くなったのか」「人が死亡すれば臓器も機能を失う。臓器移植は生きているうちに摘出しなければ使えない」「実際にはまだ死亡していなかったのではないか」といった疑念が上がっている。

「臓器は結局、金や権力を持つ人間に回り、一般市民は後回しにされる」「臓器移植を禁止すべきだ。臓器売買に関わる者はすべて死刑にすべきだ」といった意見も見られた。

また、個人的な体験を語る投稿もある。

「臓器提供は反対だ。死にかけている人は体は動かせず、話すこともできないが、意識ははっきりしていて痛みも感じる。自分の臓器を提供するという話が交わされているのも聞こえる。去年、父が亡くなったときのこと。呼吸が止まってから数分後、私たちは父に服を着せていた。私は『お父さん、私だよ。末娘だよ。服を着せるね。手を伸ばして』と声をかけた。そのとき、父の目から涙が流れ、手が本当に少し柔らかくなった。それで、服を着せることができたのだ」とする証言もあった。

別の投稿では、「私の父は57歳。2024年10月、長沙で工事中に転落し、後頭部を強く打って意識を失った。病院では脳死状態と判断されたが、人工呼吸器で心拍は維持されていた。父がパンダ血で体の構造が特殊だとして、病院側は3日目から遺体提供を強く勧め、高額での買い取りまで提案してきたが、母は断固として拒否した」との体験が語られている。

さらに、「3年前、友人が上海で肝臓移植を受けた。主治医から『費用さえ準備できれば、いつでも移植できる』と言われ、入院2日目に手術が行われた。当時は恐ろしさを感じていた」との声もある。

「絶対に臓器提供をしてはいけない。わざと十分な治療をせず、死なせてから臓器を提供させられるかもしれない。こうした人間がどれほど残酷か、あなたには分からない」と警告する投稿も見られた。

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