【禁聞】張又俠に政治的レッテル 専門家「林彪事件の再来」

2026/01/29 更新: 2026/01/29

中央軍事委員会副主席の張又俠と委員の劉振立が失脚した。最新の情報によると、両者は内部で「中央軍事委員会の分裂」を企てた疑いがあると政治的に定義された。専門家は、この嫌疑は軍事クーデターや反乱に等しく、毛沢東時代の「林彪事件の再来」に似ていると指摘する。両者が抜擢した将校らも一掃の対象となる可能性がある。

北京の情報筋が1月25日に明かしたところでは、現在、張又俠と劉振立は北京昌平区にある厳重警戒下の留置施設にそれぞれ収容され、完全に隔離された状態にある。

複数の情報源は、当局による両者への初期的な政治的定義は「規律違反や法律違反」ではなく、「中央軍事委員会の分裂」の疑いであると伝えた。これは「軍事委員会主席責任制」と最高指揮権の帰属問題に直接抵触するものだ。

台湾南華大学国際事務・企業学系の孫国祥教授は、「『中央軍事委員会の分裂』という定義は、中共における最高レベルの政治的告発を意味し、事実上の軍事クーデターや反乱に等しい。習近平の主席責任制への直接的な挑戦であり、張と劉が習の最高指揮権を形骸化しようとしたことを示唆している」と分析する。

張又俠と劉振立の失脚前、7人いた中央軍事委員のうち既に3人が失脚しており、現在は習近平と張升民副主席の2人を残すのみとなった。

孫教授は、「軍事委員が2人しか残っておらず、ロケット軍参謀部の真空状態による作戦指揮系統の断絶と合わせ、軍事的な麻痺状態が生じている。反腐敗であれ政敵排除であれ、あるいは内部闘争であれ、軍全体の激震は徴兵や訓練に必ず影響を及ぼすだろう」と述べた。

75歳の張又俠は実戦経験が豊富で、中越国境紛争に二度従軍した。61歳の劉振立は統合参謀部参謀長として作戦、情報、訓練を統括する「軍の頭脳」であった。中枢人物2人の同時失脚は軍事力と政権に大打撃を与え、外部からは「林彪事件の再来」と形容されている。

大紀元のコラムニストの王赫氏は、「今回の失脚は軍内部の最高権力を巡る激しい殺し合いであり、文革期の混乱期に起きた軍の権力変動に類似している。今の政治情勢を考えると、張又俠失脚の影響は1971年の『9.13事件(林彪事件)』を上回る可能性がある」と指摘する。

1971年の事件では林彪がモンゴルで墜落死し、軍内の腹心らが大粛清された。

王氏はさらに、「現在の状況は当時とは異なる。習近平には毛沢東ほどの求心力はなく、以前から張又俠との間で死闘を繰り広げてきた。張は軍内で根深く、強大な勢力を持っている」と語る。

巷では、張と劉が共同でクーデターを画策し失敗したため逮捕されたとの噂が絶えない。失脚の夜、『解放軍報』は社説で、両者が「軍事委員会主席責任制を著しく踏みにじり」、統治の根幹を脅かしたと激しく批判した。

台湾国防大学政戦学院の元院長、余宗基将軍は、「張又俠は実戦経験を持つほぼ唯一の存在であり、彼の失脚は軍全体の士気を揺るがす。彼の息がかかった将校は全軍の各戦区司令官にまで及んでいるからだ」と指摘する。

余氏によれば、習近平は各戦区に忠誠を誓うよう求めたが、現時点で応じる動きはなく、張の軍内での影響力の高さが浮き彫りになっている。

余氏はまた、「張の突然の失脚により、配下の将官らは戦々恐々としている。彼が率いた部隊では、多くの中堅幹部が退職や転職を希望しており、軍全体の士気が深刻な打撃を受けているのは明白だ」と述べた。

情報筋によると、現在各戦区では軍報の社説を拡張した内部文書の伝達が集中して行われており、全官兵に対し「中央軍事委員会と高度に一致すること」を強要している。

孫教授は、「軍報の長文社説は一時的な威圧にはなるが、権力の過度な集中はかえってパニックと派閥対立を激化させ、その効果は限定的だ」とみる。

『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、中共内部で張又俠の汚職や派閥形成、米国への核機密漏洩が通報されたと報じた。分析では、これは外国メディアを利用した情報操作(情報の逆輸入工作)であり、張に罪を着せるための布石とされる。大粛清は始まったばかりであり、両者が引き上げた高官らも標的になるだろう。

独立系時事評論家の蔡慎坤氏は、「張の旧部下が血気盛んであれば、習近平に矛先を向ける軍隊が現れるかもしれない。そうなれば習も持ちこたえられないだろう」と述べ、習近平は張を捕らえたことで自らを極めて高いリスクにさらし、いつ致命的な一撃を食らってもおかしくない状況にあると指摘した。

李韻